Front misson Brockade

Mission-2 Runaway

 

2094年 1/14 1400時 アリャート市街地

「降ってきたな。」

「本当。寒いなぁ。」

カダールはトレーラーを操縦し、バクー市街地を抜けた後カスピ海沿岸に沿って南下。何とかアリャートまで到達した。雪が降り始めたが交通規制はされていないらしくアゼルバイジャン軍もまだ見えない。

市街地の中心部にある駐車場にトレーラーを止めて近くの雑貨店で軽食と炭酸飲料を買うとラジオから先ほどの事件が報道されている。

『・・・続いてのニュースです。ビュエル運送会社に突入した武装警察が撃退された模様です。犯人の目的は一切不明ですが、ヴァンツァーとトレーラーを奪い、武装警察を突破しました。行き先は不明・・・』

武装警察に密告するような連中もいないし、行き先もわかっていない。だが2人はそそくさと買い物を済ませてトレーラーへと戻る。自分達の証拠になるようなものは一切公表されておらず、軍が動いた様子もまだ無い。

「食べたらさっさと行こう?ちょっと不安になってきちゃったよ。」

「それもそうだな。」

後4、5時間くらいはトレーラーを走らせればランカランに到着できる。カダールは昼食であるサンドイッチを食べながらシエラにたずねる。

「そういえば無線機の類とかは無いのか?」

「もって無いんだなぁ、これが。携帯もないし。」

残念、とシエラが付け加える。カダールはため息をついてトレーラーから外を見るが公衆電話の類はあるはずも無い。かといって銃で誰から奪うというのも気が引ける。

「仕方ないな。さっさと向かうか。」

今はどこにも頼ることが出来ない。ならばさっさとランカランに行くべきだと思いカダールはトレーラーを発進させる。

が、南南西に向かう国道に入ってしばらくすると正面にヴァンツァーが躍り出る。突然公道をふさぐように出てきたヴァンツァーを見て住民は車を置き去りにして逃亡するかわき道に車を入らせて逃亡する。カダールも急ブレーキをかけてトレーラーを停止させる。

「アゼルバイジャン軍!?」

「違うな、だが俺たち狙いだろう。もう引っかかったらしい。」

おそらく武装警察の連絡を受けた傭兵部隊が先回りして待ち伏せしたのだろう。ワシのエンブレムがついた黄色のゼニスがレオソシアルを構えている。ゼニスは武装警察か軍にいるが多少くすんだ黄色の塗装など軍では見かけない。

トレーラーめがけ銃撃するつもりは無いらしい。すぐにシエラとカダールはヴァンツァーに乗り込みトレーラーから降りる。

『来たようだな。我々はホークス隊だ。国家警察の依頼を引き受けてお前たちを待ち伏せていた。』

「ご苦労様だ。」

ホークス隊、ここ最近CAUを中心にして勢力を拡大した傭兵部隊の名前を聞いてもカダールとシエラは動じることは無い。

『はっきり言っちゃうけど、死にたくなかったら下がってたほうがいいよ?それに道なんかヴァンツァーで封鎖して、すんごく迷惑なんですけど。』

『状況を理解していないようだな。貴様らを狩るのが俺たちの仕事だぞ、わかっているのか?』

『さっぱりわかんないや、ねぇ?国民のためにぶっ飛ばしちゃおうよ?』

レーダーには他にもウォーラス級(※5)2機、シンティラ級2機が後ろから来る様子が移っているがシエラにまったく緊張感は無い。カダールも冗談交じりに答える。

「そうだな、アゼルバイジャン国民を代表して倒してしまおう。」

『ふざけるな、撃破するぞ!』

ゼニスがレオソシアルを発砲すると同時にシエラ機のガストも20mm機銃を双方の武器腕から連射。カダールはシエラを支援するためにグレンツェを発砲する。

胴体のセンサーに75mmライフルが直撃したためかレオソシアルをあらぬ方向に発砲。シエラはもう1機のゼニスから銃弾を受けながらも胴体に直撃弾を送り込みゼニスを撃破する。

「もう1機は任せろ!」

カダールはツィカーデを片膝立ちの姿勢にして狙いを定める。そして脚部めがけグレンツェを発砲。的確にゼニスの片足を吹き飛ばす。

転倒したゼニスに至近距離でシエラが発砲、胴体に20mm機銃の弾丸が直撃し爆発を起こす。

『後ろからも来るよ!』

「かまっている暇など無い!」

カダールが先陣を切ってローラーダッシュで突進してくるシンティラを狙撃。ナックル装備のシンティラは脚部が破損して転倒。後方を進んでいたシンティラも転倒して道をふさいでしまう。

『よし、残りはウォーラスだけ!』

「気を抜くな!」

転倒したシンティラは何とか立ち上がろうとしているが、シエラが20mm機銃を連射して沈黙させる。ウォーラスが肩のレオスタンDオートキャノン(※1)を連射しながら突撃してくるが2発のミサイルが直撃してオートキャノンを搭載した腕を吹き飛ばされる。

脆くなった胴体めがけカダールは止めといわんばかりにグレンツェを発砲。75mm弾が脆くなったウォーラスの正面装甲を貫通し沈黙させる。搭乗員が死んだのだろうと一瞬カダールは目を伏せる。だがもう1機のウォーラスはまだ向かってくる、戦いをやめるわけにはいかない。

『畜生、よくも!!』

同僚を殺され、ウォーラスのパイロットは怒りに任せてレオソシアルを発砲するがカダールは落ち着いてグレンツェを発砲。シエラもウォーラスめがけ射撃を開始する。

突進してきたウォーラスは真っ向から弾幕を喰らい沈黙。パイロットが脱出したのを確認するとすぐにカダールはヴァンツァーをトレーラーへと戻す。

「さっさと行くぞ。迅速に突破しないと検問がしかれる。トレーラーで突破するのも面倒だ。」

『勿論、急がないと!』

2人はすぐにヴァンツァーをトレーラーへと戻し、操縦席に戻るとすぐにトレーラーを発進させる。次第にカダールは明日までにランカランに到着できるのかと不安になってきた。

それでも行かなくてはならないだろう。武装警察に加えホークス隊と言う厄介な相手まで追撃に参加している。後2、3回の戦闘を覚悟しなくてはならないだろう。

「隊長、いけるよね?もう回り込まれてたら・・・」

シエラは不安げな声で助手席から運転席にいるカダールに話しかける。

「何とかなる。クーデター決行まで基地にたどり着けばいい。」

「そうだよね。1日半あればいいか・・・」

自信はなくても自信があるように答えるのがカダールの癖になっていた。そうしなければ部下に安心感を与えることも出来ない。そしてシエラは真っ向からっその言葉を信じて落ち着く。

「そうだ、行こう。」

迂回路を取る前にさっさと南下しなくてはならない。トレーラーを捨てるのもひとつの選択肢だが国家警察のことを考えると強行突破できるトレーラーが望ましいため2人はトレーラーを捨てることは出来ないでいた。

 

「しくじりました、隊長。」

脱出したホークス隊のパイロットが路地に入り、無線機で部隊長へと報告を入れる。未だに信じがたいものを見たというような表情をしている。

ヴァンツァー6機で2機に立ち向かったのにあっさりと撃破された。性能で言えばガストは20年前のロートルでツィカーデも最近の機体と互角という程度で優れているわけでもない。武装もグレンツェRFは第二次ハフマン紛争後すぐに出たライフル、サンオウルも紛争時のミサイルだ。

それでも勝てなかった。彼はホークス隊にいて精鋭という自覚はあった。OCUの稼ぎの悪い軍隊から抜けてスカウトされ、戦果もそれなりにあげていたのだ。

『モニターや無線で状況は把握できたが・・・相当だな。スカウトしたいくらいだ。』

「我々の力不足です。申し訳ありません。」

『言うなよ。あいつはとんでもなく強い奴だ。元ザーフトラ南部方面軍第41機動中隊長のカダール。それと実戦部隊副官のシエラ。名前は知ってるだろう?演習だがヴァンツァーで再編されたスペツナズを半分の戦力で壊滅させた。お前達が3倍の戦力で当たったところで勝てる相手でもない。』

無線の相手は仕方ない、と言った様子で答える。パイロットは背筋が寒くなるような感覚を覚えてしまった。そんな相手をたった6機でどうしろと言うのだろうか。

大型機動兵器でも投入しなければ止められる気がしない。もっともそんなものは無いし市街地に投入したら完璧に嫌われる。パイロットは自分が生きていただけでも幸運だと思ってしまう。

「了解、帰還します。」

『ああ。迎えのヘリをよこすから待ってろ。市街地から少し離れた場所に向かう。』

パイロットは了解、といい警察や住民から逃げるようにして市街地の郊外へと向かっていく。

 

1/14 1841時 ダスカンド近辺

「もー疲れたよ、おなかもすいたしトレーラーはゆれるしさぁ。」

ずっとトレーラーに揺られっぱなしでシエラは気分が悪くなってきたらしく、シートにもたれかかったまま愚痴しか言わなくなっている。

カダールだって空腹感は感じているが街まで行かなければ何も出来ないのでシエラの愚痴はただ聞き流すだけだ。

「隊長、ねぇ聞いてる?」

「少し黙ってろ。それでも軍人か?」

ヴァンツァーで長距離歩行しても、輸送機に揺られてても大丈夫なのに何故か車にだけは酔うシエラにカダールは困ったものだとため息をつく。

何故か自動車だけは酔う。訓練中でも軽装甲車両に乗せたら数分でぐったりしてるほどだ。

「何だあれは?」

ダスカンドに架かる橋に到着すると、待ち伏せしているホークス隊のヴァンツァーが一瞬でシージュMGを喰らい破壊される。対岸部でヴァンツァーが戦闘しているようだ。

「あ、ホークスの連中全滅してる・・・なんだろう、あのヴァンツァー。」

蒼く塗装され、装甲部分を黒く塗った狙撃型のゼニス(※2)2機が待ち伏せていたホークス隊のヴァンツァーを撃破しているのが見える。

肩装甲部分がくぼんだ新型のゼニスが2機いて、ホークス隊4機のヴァンツァーの残骸が転がっている。ウォーラス4機で立ち向かって歯が立たなかったようだ。その蒼いゼニスがスラブC(※3)を発砲する。

「おい、いきなり発砲だと!?」

銃口が向けられたのを見てすぐにカダールは操縦席を離れ、ヴァンツァーに乗り込む。シエラも大慌てで梯子を上っていく。

「何でいきなり発砲してくるの!?」

「わかるか!とにかく行くぞ!」

トレーラーの扉が開き、ツィカーデとガストが飛び出るとゼニスSNがスラブCを発砲。2機とも回避するが既にトレーラーの操縦席に大きな穴が開いている。もうトレーラーを動かせそうにない。

『なんてことするのさ!ぶっ壊すよ!』

シエラが突撃しながら20mm機銃を発射するが、ゼニスSNは回避行動を取りつつスラブCを発砲。ガストの頭部を掠めてくる。

『やるじゃん、この・・・!』

移動しながら頭部めがけ発砲できる腕前にシエラは毒づきながら20mm機銃を連射。カダールもサンオウルをゼニスSNにロックオン、発射する。

20mm機銃の射線を回避したところにミサイルが2発直撃、ゼニスSNがひるんだところにシエラがガストの両武器腕をここぞとばかりに同時射撃。大量の弾丸を喰らいゼニスSNが破壊される。

『ストップだ!今停止させる、攻撃を停止しろ!』

「何?」

あわてた声でヴァンツァーに搭載された無線機に連絡を入れてくる人物がいる。カダールが何かと思うとゼニスSNが機能を停止、そのままかがみこむ。

『まさか試作型をぶっ壊すとは、お前達2人にはつくづく感心する。』

「お前は・・・」

路地から出てきた人物を見て、カダールはあの時オルソンと話し合っていたナザール・バリジニコフだと判断する。驚きは無いが、こんな場所で出会うとは予想外だ。

『名も無い研究員としておこう。実戦テストにホークスは都合が良かったのでな。トレーラーを壊したことは謝っておこう。』

淡々と話すナザールにカダールは苛つきを隠せなかった。トレーラーを壊されたことは謝るだけではすむ問題でもない。

「こっちは大急ぎでランカランに向かわなくてはならないんだ。トレーラーの代わりをどうやって調達しろと?」

『貨物列車を使えばいい。迷惑料として運賃くらいは支払おう。』

「そうしてくれ。あとあんたの名前で手続きを行ってもらう。後々裁判沙汰にならないようにな。」

無論、追われているから名前を出せないだけだがナザールはうなずいてみせる。どうやらそんなことはまったく気にしていない様子だ。

『かまわん。さっさと行こう。』

「ああ。」

カダールとシエラはヴァンツァーに乗ったまま近くの貨物駅へと向かう。ランカランで下ろしてもらえば反乱軍の庇護も受けられる。しかしカダールは先ほどから黙っているシエラを気にしている。

「シエラ、どうしたんだ?」

『あ、ごめんね?ちょっと今何かを思い出せそうだったから・・・記憶が消えてたときの頃。』

やはりか、とカダールはますますナザールを怪しく思ってしまう。ハフマン島にいてB型デバイスの実験をしていたことは明らかだ。だが、あの事件にかかわった人員の大半が死んだのに何故シエラが生還できたのか。

おそらく脱走だろう、だが2094年11月に漂流してきたのが確認されていることを考えると時期が明らかに遅すぎる。殺されてもおかしくない頃だ。

それでもカダールはこの疑問点を口に出来なかった。少なくともナザールから離れるまでは言わないほうがいいと思ったのだ。

「そうか、無理するなよ。」

『はぁい。』

明るくシエラガ答えるとナザールは軽装甲車両に乗りヴァンツァーの後ろからついていく。2人もヴァンツァーの歩調をあわせ、貨物駅へと向かっていく。

「ところで、先のヴァンツァーは何だったんだ?」

一番の疑問点をカダールがたずねる。ホークス隊をいきなり撃破するような行為をしでかしてよかったのかという疑問を感じているようだ。

『自立兵器だ。無人のヴァンツァーや他の兵器を作る。21世紀最初からの難題であり今でも実現していないものだ。』

「誤作動を起こしたとしたら危なっかしいな。俺たちのトレーラーまでぶっ放すとは。」

『そうだよ、後ろから撃たれるなんて勘弁してほしいよ!』

カダールが本当に実用化できるのかとマジメに聞かずシエラは危なっかしいというが、ナザールは上手く行くと確信しているらしく自信にあふれた声で答える。

『試作品はミスがつき物だ。IFSの設定にバグがあったが他は良好な性能だ。射撃命中精度、技量ともに一級のパイロットと言ってもいい。』

『そりゃあね、ちょっとばかしいい動きはしたけど・・・』

でも負けたくない、とシエラは意気込んでみせる。こんなものが実用化されたら真っ先に切られるのが自分達小国の軍人だ。だから無人兵器には負けたくないと思っているらしい。

『だが、OCUでも似たようなものを開発している以上急がなくてはならないからな。ホークス隊はちょうどよくいた実験台に使わせてもらったよ。』

「実験のため、な。よくもまぁ人の乗るヴァンツァーを簡単に壊そうと思える。」

『どうせお前たちに完膚なきまで叩きのめされるだろう?同じ結果だ。』

冷徹だな、とカダールはしわを寄せる。確かにカダールとシエラが戦ってもウォーラス4機程度、軽々と吹き飛ばしていただろう。ゼニスSN2機が吹き飛ばしても死亡か負傷という結果は変わらない。目的はときかれればカダールはクーデター、ナザールは実験であり利己的という面では変わりない。

『OCUは衛星から管制しようとしてるらしいが、それでは大国同士の戦争で役に立たんからな。あくまでも完全な自立兵器が必須だ。』

『え、どーして?』

『衛星は大国同士の戦争が始まると真っ先に撃墜される。小さいミサイルの直撃ですら致命傷になるからな。』

シエラはなるほど、と納得する。第二次ハフマン紛争で大型のレーザー照射衛星をUSNが使わなかったのも結局は衛星の持つ脆弱性が起因しているためだった。紛争が始まると同時に真っ先にOCUが対衛星ミサイルを発射しUSNの偵察衛星と攻撃衛星を粉砕してしまったのだ。(※4)

USNも同じように偵察衛星を破壊。こうなれば後は制空権を握ったほうが優位に立てる。そのために航空戦力で優位だったUSNが序盤に大攻勢を仕掛けられたようだ。

「つまり、あくまでも反乱軍を潰すための措置か。機械に感情は無いから敵対行動をしたヴァンツァーや兵員を効率よく排除できる。士気に影響もされず冷徹に判断を下すと。」

『その通り。OCUは東南アジアがきな臭い。だから反乱軍を壊滅させるための措置は必須だろう。』

反乱軍程度に軍人を裂きたくないのか、とカダールはため息をつく。そうなれば工業生産力に優れる大国が圧倒的優位に立てる。独立国を取り込むきっかけにも出来る。この技術が確立する前でよかったとも思っていた。

実用化されれば確実に負ける。反乱軍を圧倒的物量でいとも簡単に押さえ込むことが出来るのだ。今反乱を起こせるのは自分が教えた部下の技量がザーフトラやアルメニアと言った周辺諸国よりも強いから、だろう。精鋭を大量に投入できる時代になったら間違いなく鎮圧されてしまう。

「俺たちの相手でなくてよかったな、あんな連中が2機3機ならとにかく10機来たら勝てる気がしない。」

『本当だよぉ、もう最悪。』

結構試作機といっても動きは良かった。カダールとシエラもそれははっきりと認めている。もっともそれがヴァンツァー本来の性能かAIの出来栄えかはわからないのだが。

ゼニスSNは結構な性能を持っていた。装甲面での脆さはあるが機動力と射撃命中精度がありヴィーザフにも装甲性能以外では遜色ない。エースが使えばアウトレンジから部隊を撃破することもたやすいだろう。

『ある程度は機体に助けられたものだ。着いたぞ?』

「ようやくか。後は頼むぞ?」

『ああ。』

カダールとシエラは貨物乗り場へと向かいナザールは手続きのために駅舎へと向かっていく。2人がしばらく待っていると、貨物列車のコンテナが開いたため2人は係員の誘導どおり列車に乗り込む。

このまま列車に揺られていれば、2時間程度でランカランへと到着できるだろう。列車を襲撃しようとする連中もいないだろうとカダールは一安心する。シエラも満足げだ。

『列車なら、まだマシかなぁ?』

「そうだな。このまま行けば大丈夫だろう。」

まさか列車を襲ってこようと考える連中はいないだろう。カダールとシエラは安心して列車内部で休憩する。もう空腹はきにならなくなった様子だ。

 

続く

 

 

(※1
ガトリングやらマシンガンやら分類が不明なので本作ではレオスタン、レオスタンBを従来どおりの3連銃身マシンガン、レオスタンDとレオスタンEは機構をそのままに一回り大型化させたオートキャノン(5th仕様)という別物として区別する。

(※2)
5thのイグチ5式でスナイプしてきたグレンのゼニスである。明確な設定もないのでジェイドメタル・ライマンが製作した狙撃タイプと今作では設定している。ゼニスSNと呼称。

(※3)
ブルータルウルフが5thのムービー中で持ってたライフル。多分OCU製で形状もスラブに似ているのでスラブの発展型と判断。5thはこういう武装も使わせろと突っ込みたいところではあった。

(※4)
フェンリルのファンに申し訳ないのだが、現代でもあるのだから対衛星ミサイルは量産されているのである。防御機構があろうと最悪大量のミサイルで押し切ってしまえばいい。2ndで核衛星とか和製の軍事衛星が残ってたのは「破壊する必要性もないし下手に撃墜したほうが危険」というだけだろう。核兵器の衛星などぶっ壊した後が怖い。ビスミラー倒して盛り上がった人には悪いのだが、謀略をやらかしたOCUとしては「許容範囲」であり最悪フェンリルの指揮下にある衛星を全部ミサイルで撃墜してしまえばいい。チャンジャン将軍が国防長官に2ndの12名の殺害を拒否したのも「OCU仕官らがクーデターを止めてフェンリルを破壊した」というカバーストーリーを作るためだろう。ここで口封じのためにOCUの仕官を殺すよりは「生き証人」として彼らを利用するだけ利用するのが得策だと考えたに違いない。

(※5)
2095年にロールアウトの設定はある。5thでも第二次紛争中のウォーラスはブロップだと言っている。なので2094年に先行試作型がホークス隊に渡っている設定。PMCに最新鋭銃器を与えて実地テストするケースは多いため、ヴァンツァーが一般化しているこの時代に、試作型を与えても何の問題もない・・・はず。

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