Front mission Brockade ヴァンツァー解説

 

作中に登場したヴァンツァーの解説を行うページです。ついでに武装も。
(アサルト:前衛機 スナイパー:狙撃機 ランチャー:砲撃機 リペア、ジャマー、コムス(ラジオ搭載):支援機 レコン、ファイター:格闘機として記載)

基本的な性能として。
前衛機→機動力、装甲が高めで余剰出力は低め。
狙撃機→命中精度が高く、装甲、機動力は低め。
砲撃機→装甲および余剰出力が高く、機動力が低い。命中精度も低め。
支援機→余剰出力が高めで、装甲が低め。
格闘機→機動力が高く、命中精度が低い。余剰出力も低め。

 

Mission-00

ヴィーザフ・ローク(初出 4th)
ザーフトラ軍が正式採用したドミトーリ公社製の中量前衛機。狙撃機タイプのヴィーザフをベースに軽量化が施され機動力を大幅に向上させている。射撃命中精度もある程度維持しているため狙撃任務にも転用可能。しかし軽量化の代償として装甲はかなり薄く、同クラスの機体よりも薄くなっている。第二次ハフマン紛争後期にOCUに供給され、USNにもサカタインダストリィ経由で輸出されている。
テラーン系列が装甲を重視した設計だが機動力は控えめであり、その欠点を補うために開発されたと思われる。

アバローナ(初出 4th)
ザーフトラ軍正式採用の重装砲撃機。分厚い装甲を持ちながら独自のアクチュエイター技術によりそれなりの機動力を発揮する。エンジンもかなり大出力であり重火器を搭載しながら大型のマシンガンやショットガン、バズーカなども搭載可能。それを扱えるだけの命中精度も備えている。
ほぼ穴のない万能の機体ではあるが、ザーフトラ軍部は「特化した性能がないと砲撃機としては優秀だが他の用途では他国の新型に劣る」との評価を下し、これがジラーニやヴィーザフの開発につながる。どちらもこのアバローナを原型として設計された。ステルス性に配慮した近未来的な外見だが、緊急時は装甲版を開き防弾ガラス越しに外を見ることが可能。

グロム(初出 4th)
ドミトーリ公社製の13cmバズーカ。ザーフトラ軍は前世紀から火力偏重主義であり「戦闘は火力の大きさで勝敗を決する」というドクトリンの元開発された。バズーカにしては命中精度が非常に高く、また炸薬の量も非常に多いため至近弾でも行動不能にさせるだけの威力を持っている。使い勝手は非常にいいが、それだけに長年極秘扱いの兵器として市場に出回る事は少なかった。2096年に企業経由デュランダルに使用させたのがいい宣伝になり、翌年に発売されると相当な勢いで売れたという。

クレイン(初出 1st)
パペール社製の6連装ミサイル。個人運搬用の対戦車ミサイルをベースとしたボーン系列の最終発展型でPMOが発注したカスタムモデル。新型の画像認証型赤外線誘導システムを装備しレーダー誘導と複合型にする事でチャフやフレアーの妨害に強くなっている。PMOが依頼した理由としてドミトーリ公社がミサイル製造のノウハウに乏しいためヴァンツァー搭載用ミサイルの数をそろえるためとも、スカルシリーズが優秀なために最新型を独占してしまおうとしたため・・・とも言われている。

グレイブ(初出 1st)
センダー社製マシンガン。32mmという中途半端な口径を持つ、独特さにこだわるイギリスらしい設計となっている。内部構造は信頼性が高く(旧態依然としているとも言う)、長期間の戦闘行動に耐えうるだけの耐久性を持っている。フォアエンド部分にレーザーサイトや暗視スコープなど、作戦行動に応じたアクセサリーを搭載可能。その中にはヴァンツァー用の銃剣も含まれているが、英国軍の伝統である正面からの銃剣突撃を行うためだ。
比較的大口径だが反動は低く、威力は相当なもの。「トンビが産んだ鷹」とも呼ばれるほどセンダー社の銃器にしては品質が高く、全世界で相当な数が販売された。

ゲイル(初出 1st)
バザルト社製ショットガン。56mmと小口径の部類にはいるものの生産コストが安価で非常に使いやすい物となっている。口径の小ささからバックショットの数や大きさと言う面では不満が残るものの反動は小さく信頼性も高い。特に頑丈さに優れ鈍器代わりにヴァンツァーをぶん殴っても破損しなかったほどである。火砲技術に優れたバザルト社の技術が最大限に生かされており、連射性能も良好。
USN軍の一般部隊などに配備され、安価さから武装勢力での使用も多い。

フロスト(初出 1st)
ディアブル・アビオニクスが第二次ハフマン紛争前に製作した重装前衛機。格闘戦を前提とした設計思想であり機動力をある程度犠牲にしながらも耐久性能でゼニスを上回っている。OCUのゼニスに並ぶ傑作でありガストに続くベストセラーとして広く認知されている。エンジンブロックに余裕があるためより大型のエンジンに換装することも可能であり、汎用性はかなり高い。
USN軍の主力機体として配備されているが、コストが割高でありUSN軍の中核となる部隊にしか配備されていない。そのためUSN軍は当初の予定である「ガストの代替」というコンセプトから「ハイ・ローミックス」思想へと転換しフロストとガストを4:6の比率で運用する事に決定し2098年もこの運用方法を続けている。バリエーションも数多く存在する。

ヴィーザフ(初出 4th)
ドミトーリ公社製中量狙撃機。アバローナの設計を踏襲しつつ機動力を十二分に確保している。さらにアクチュエイターを増やし腕部の命中精度を高め、狙撃機としてコンセプトを明確にした。装甲は削られたが、それでもフロスト以上を確保しておりライフル同士での射撃戦でも引けをとらない。全体が鋭角で構成され、ステルス性にも配慮されている。
出力もかなり高めのため、重いバックパックを搭載しての電子戦闘に用いる事も可能。ザーフトラ軍の精鋭部隊や指揮官が使用している他、第二次ハフマン紛争中、狙撃機が慢性的に不足していたOCUに大量に輸出されている。電子機器が故障しても脱出できるよう操縦席備え付けの固定型ハーネスではなくナイロン製ベルトで体を固定する昔ながらの方式で、脱出装置も手動のみで稼動することが可能。またアバローナにあった緊急時視界確保用の防弾ガラスも装備されている。

ヴェスナー(初出 4th(画像はオンライン))
ドミトーリ公社製のマシンガン。ザーフトラ軍の対空機銃である30mm銃弾をそのまま使用できるようになっている。もともとが対空戦闘を視野に入れた機銃のため命中精度は高く、一撃の威力もある。薬莢はアルミ製であり、弾薬事態が軽量なため保持数はかなり多い。銃身の冷却機構にも優れており長時間の射撃にも耐えうる設計となっている。
ドミトーリ公社がザーフトラ軍にのみ供給しており、第二次ハフマン紛争にはプロトタイプを輸出していたが2098年現在市場に出回っていない。

ルジャーンカ(初出 4th(画像はオンライン))
ドミトーリ公社製のライフル。85mm口径を持ち初速が速く貫通力に優れる。セミオート式であり高倍率の暗視装置つき照準器を標準搭載し、精密射撃が可能。命中精度も高く実戦部隊の評価は高い。しかしかなりの高額でしかも構造が複雑とドミトーリ公社らしくない銃器となっている。信頼性はそれなりにあるものの万一破損した際の修理がかなり手間取るようだ。
主にザーフトラ軍へと供給されているが2095年から一般市場へも販売を開始した。CAU軍では自国のライフルと弾薬が共有できると言うことで一部の精鋭部隊に配備している。

霧島51式(初出 4th)
霧島重工製の60mmショットガン。平均的な大きさで上部にマウントレールを配置、レーザーサイトや暗視装置などのアクセサリーを搭載する事が可能となっている。連射性能はそれほどでもなく、散弾もすぐ拡散してしまうが近距離での火力はそれだけ高く、またマズルハイダーを2重にする事で反動を抑えている。比較的軽量でもあり近距離制圧用の武装としては最適と言える。
OCU軍に広く配備され、USNにも紛争後に数多く流通した。近距離用と言う事以外特徴はないが、品質は良く日本メーカーの評判もあって信頼性が高いと認知されている。

ジラーニ(初出 4th)
ドミトーリ公社製軽装格闘機。アバローナを改良したタイプでありテラーンの構造を取り入れて超接近戦に対応できるようにしている。センサーを頭部と胴体両側に分けて被弾した時の被害を抑え、また逆間接機構を取り入れ機動力や反応速度を高めている。その分装甲は必要最低限しか装備しておらず、1発の被弾でも命取りになるとされている。機動力は半端じゃないほど高く、銃火器も問題なく運用可能。ザーフトラ軍の偵察部隊などに配属されているが一般市場にも流通している。しかしその癖の強さから愛用者は少ない。操縦席回りはヴィーザフ、アバローナと機構は同じだが胴体のバイザーは廃止され、頭部と連動して動く潜望鏡が変わりに搭載されている。これで万一センサーが全て破損しても視界を確保可能だ。

 

Mission-0-2

アルペジオ(初出 1st)
シュネッケ製重装前衛機。インドスと同じエンジンを使用し正面装甲をかなり分厚くしている。なぜかサーチライトを搭載しているのだが目的は不明。頭部は固定式だが多機能のレンズを搭載しており背面部にもセンサーを配置しているため死角はない。ホバー脚部で稼動するため機動力は高く前衛として突撃するのに適した構造となっている。ただし構造上山岳戦などには弱い。
ハフマンの魂が数多く保有している機体であり、ECドイツ軍もまとまった数を採用している。アフリカ連合でも砂漠方面の部隊が採用している。

テラーン(初出 1st)
ドミトーリ公社製重装前衛機。モニター用レンズを両側に分ける事により被弾してももう片方のレンズにより視界を確保することが可能となっている。上部に搭乗員ハッチを設けたため正面からの被弾にも強く、曲面で構成された胴体は被弾や爆風にも強い。逆間接機構の採用により機動力もある程度確保しているが、それでも挙動は鈍い。大出力かつ重量のあるエンジンを搭載しているため支援機に近い運用法が可能。57mm速射砲を腕に標準装備している。原型は「テラーンD」と呼ばれる大型ヴァンツァーで、これをMULS-P規格にリサイズしている。
ザーフトラ軍ではジラーニやヴィーザフの配備により徐々に姿を消しているが、それでも数多くの部隊に配備されている。

ワイルドゴート(初出 1st)
レオノーラ製重装砲撃機。第二次ハフマン紛争で活躍した実績を元に数多くがOCU軍に採用されている。次世代戦車用に開発された複合装甲を装着し絶大な装甲を得たが機動力を犠牲にしている。大出力エンジンを搭載しているため余剰出力は高く、重火器を搭載可能。ただし重量削減のために腕部分のアクチュエイターを減らすほかなく命中精度に難点を持つ。
OCU軍以外にもハフマンの魂やOCU諸国に多数が販売され、代替機も出ないため長い間運用された。

アルゲム(初出 1st)
ホープライズ製大型機動兵器。第二次ハフマン紛争以前に設計されたタイプではあるが機動力や火力に優れている。ある程度の装甲もあり前線突破用にUSN軍に数多くが採用された。ヴァンツァーと同じ感覚での操縦が可能であり転換訓練を必要としない。57mm速射砲と12.7cm砲を標準装備し高い火力を持つ。市街地でのヴァンツァー掃討用に設計されているが火力の高さから戦車などとも交戦可能である。第二次ハフマン紛争後も数多くの戦場で運用されたが、設計の古さは隠せず後継の大型機動兵器に道を譲っていった。

 

Mission-1

BTR-84(オリジナル)
ドミトーリ公社製装甲車。後部にハッチを備え前輪2輪、後輪4輪の6輪装甲車。完全武装の兵員を8名収容可能となっている。また従来型装甲車のようにサイドにドアも配置しているがガンポートは廃止されている。通常は30mm機銃を搭載するが、改造型として対空ミサイルと対戦車ミサイル搭載型や10cm砲搭載型も存在する。ただし10cm砲搭載型は兵員搭載数が6名程度に減少する。30mm機銃の砲塔旋回速度は非常に高い物となっているが、ヘリ以外にもヴァンツァーへの近接攻撃手段として考えられたものだ。
ヴァンツァーに比べ小型で、機動力もあるために敵の攻撃を回避しつつ戦うという芸当もこなせる。最高時速は80km/h。
前世代の歩兵運搬車の思想ではあるが頑丈で扱いやすくメンテナンス性も高い。また両側の車輪を逆方向に回転させられるため小回りが従来型の装甲車よりも効く。

ガスト(初出 1st)
ディアブルアビオニクス社製軽装前衛機。第一次ハフマン紛争に実戦投入された古株だがアップデートを繰り返し現在でも使用されている。対人用のスタンランチャーを備えた型もあるが後期型では省略されている。20mm機銃を両腕に備えるが高初速弾を使用する事により威力を増大させ、命中精度も非常に高い。何より機械的信頼性が高く機動力もあり、コストも安いためUSN軍が大量に配備。結果いつもの米軍のように「大量配備しすぎて後に引けない」状況となってしまっている。
第二次ハフマン紛争中にフロストにガストを置き換える計画が上がったもののコストの高さから頓挫、ハイ・ローミックス思想により生き残る。2097年に経営不振から生産ライセンスをホープライズに一時的に売却するが2103年に再びリメイクした機体を製造する。全世界でもっとも流通したヴァンツァーとして名高く、噂では何千と言う数が生産され現在でも使用されている。

ツィカーデ(初出 1st)
センダー製中量支援機。シケイダ2の装甲をある程度薄くして開いた空間に大出力エンジンを搭載した急造型の支援機。第二次ハフマン紛争中、このクラスの支援機がギザ程度しか存在していないところに目をつけたセンダー社がシケイダ2を改造して市場に送り込んだ。腕の命中精度もそれなりに備え、命中精度のいいライフル程度なら扱える。また既存のシケイダ2やモスシリーズからの改修も請け負った。装甲は平均を下回っているが、その分機動力は逆に向上している。ちなみにハスキー、モスシリーズに搭載されていた操縦席ブロック標準装備のケトルは当然搭載されている。センダー社の操縦席は他社より広く、ディスプレイ画像に草原や海などのリラックス出来る画像を投影してのティータイムを満喫することも可能である。
2094年でも数多くが実戦配備されており、ECイギリスの主力機である。AU南アフリカなどの旧イギリス領の国家も購入している他、民間用としても乗り心地の良さから売れ行きがいい。

グレンツェ(初出 2nd)
トロー製ライフル。75mm口径のセミオートライフルであり比較的口径は小さいが命中精度が高くブレも少ない。また大型のスコープを備えているため精密射撃も可能となっている。本来、精密射撃を行わないヴァンツァーの補助火器と言う事を想定しているために軽量さを持ち味としている。ただし初速を稼ぐために装薬量を多くしているため、弾薬は少々長い。そのため携行弾薬数にしわ寄せがきているので頻繁な補給を必要とする。
アフリカを中心とした国家に輸出され、EC国内では評価は高くなく運用数は少ない。

サンオウル(初出 1st)
センダー製ミサイル。ヴァンツァー用のミサイルとしては古い部類に入り太い発射筒が特徴。本来は対空ミサイルだったものをそのまま転用しているのだが発射翼を折りたたんでいないため発射筒の直径が大きくなってしまっている。しかもロックオン方式が独特でセミアクテイブホーミング方式をとっている。ヴァンツァー側の照準でミサイルを誘導し続けなければならないが、逆にチャフやフレアーの妨害に強い・・・らしい。
後に打ちっぱなし能力を搭載した改良型も生産されている。第二次ハフマン紛争では案外売れているが、単純な機構ゆえに故障が少ないからだろう。

65式(初出 1st)
サカタインダストリィが第一次ハフマン紛争から生産している武器腕搭載軽装前衛機。ハイネマンインダストリィが開発していた試作機をサカタインダストリィが買収した際に製品化したもの。両腕には時代を先取りして38mmという大口径の機銃を搭載している。第二次ハフマン紛争時はサカタインダストリィを通じて両軍に販売され65式同士の衝突も頻繁に起こっている。この当時配備された型は最新型のエンジンを搭載しており重火器を1基程度なら搭載可能な余剰出力を持っていた。ライバルのガストと比較して機銃の命中精度は低いもののコストパフォーマンスの高さとガスト以上の機動力は高く評価されOCU軍やザーフトラ軍で採用されている。民間にも流れた数を含めれば全世界で9000機以上が稼動していると思われる。

 

Mission-2

ゼニス(初出 1st)
ジェイドメタル・ライマンの看板機体である中量前衛機。現在すべてのヴァンツァーの基準となっており知名度は非常に高い。腕と胴体の間に挟みこむ形状の肩装甲により搭乗員の生存率は非常に高く、エンジンブロックは小さいものの手持ちの火器を運用可能なほどはある。機動力も高く前衛機としての要素をすべて兼ね備えている。機動力の高さから偵察部隊にも転用され、OCU軍の主力機として長い間最前線で戦い続けた。
製造コストもそれほど高くなく、OCU軍の全部隊にいきわたっている。また補充部品の調達が容易なため武装勢力も中古のゼニスを購入して使っているケースが多い。バリエーションも数多く、アップデートも何十回と繰り返されている。

レオソシアル(初出 1st)
レオノーラ製の軽量マシンガン。17.5mmと言う非常に軽量な銃弾を使用するがその分発射レートは非常に高く装弾数も多い。軽量安価だが信頼性は高く命中精度も標準程度を備えているため大量に生産され数多くの部隊で運用されている。OCU以外にもUSNでも使用が確認されているが、17.5mmと言う設置型重機関銃に毛が生えた程度の口径のため威力はそれほどでもない。
軽量なマガジンのため、ヴァンツァーの増加装甲用フックにマガジンを引っ掛けてのクイックリロードも可能である。

ウォーラス(初出 2nd)
レオノーラ製中量前衛機。ゼニスよりも安価に前衛機を供給すると言うコンセプトの元設計されている。エンジンの空気取り入れ口を空間装甲として利用するという特異な構造をしており生存性能の高いゼニスをはっきりと意識した設計をしている。装甲はゼニスよりも分厚いが変わりに機動力が劣化している。2093年に先行量産型がホークス隊に納入されているが、実戦テストもかねていたと思われる。そこでの運用実績を元に改良を加え2095年に生産を開始。中小国相手にかなり売れており姿勢制御システムが特に高く評価された。一部はOCU軍の駐屯軍も採用している。

シンティラ(初出 5th)
必武製軽装格闘機。航空力学を生かし空気抵抗をなるべく減らした設計を行っている。そのため機動力が高く軽量に仕上がっているがノウハウ不足から耐久性が低く信頼性もそれほどない。おまけに大手レオノーラ社がプリソメアシリーズと言うベストセラーを売り出したために第二次ハフマン紛争中は完璧に押され一部OCU部隊が使用するにとどまった。紛争後、データを参考にパーツの耐久度不足を改修したタイプをホークス隊などのPMCに半額以下で提供、モニターとして運用させることで信頼を回復した。決して悪い性能ではないがメーカーの販路が狭いために注目度が低い不遇の機体。
PMCや民兵部隊などローカル路線での購入が多い。

レオスタンD(初出 5th)
レオノーラ製オートキャノン。肩に搭載する25mmガトリング砲でありレオスタンの機構をそのまま中型のガトリングガンに流用している。レオスタン譲りの発射レートを持ち25mm銃弾も調達が容易だが構造が華奢で信頼性が低い。またいくら初速や発射レートが高いとはいっても所詮は25mm銃弾のため威力もそんなに高くはない。その分反動は少なめでありまた本体も軽量なため前衛機にも難なく搭載が可能。OCU軍で採用されており、あちこちのPMC部隊も弾薬調達の容易さから配備している。

ゼニスSN(初出 5th)
ジェイドメタル・ライマン製軽装狙撃機。自社製ライフルの試射用にチューンしたゼニスを実戦投入してみたところ良好な性能を見せたため、OCU軍が発注して量産化にいたった。第二次ハフマン紛争時の慢性的な狙撃機不足にあったOCU軍にとっては1機でも多く必要だったためこの用な改造機体も数多く導入されている。ゼニス譲りの機動力を持つが肩部装甲の一部を削るなどして余剰出力を確保しており、装甲はオリジナルのゼニスより脆い。また第二次ハフマン紛争中は生産数も少なかったためUSN軍にとっては珍しい機体だった。そのため「エース専用ゼニス?」と言った誤解も生まれたと言う。

スラブC(初出 5th)
ジェイドメタル・ライマン製ライフル。セミオート機構を備え上部にマガジンを備えたスラブの直接的な後継機だがデザインは大幅に一新され命中精度、速射性が向上している。砲弾は原型と同じ80mm口径のため威力にそれほど変化はないが、反動が大きくなっているため精密狙撃が可能な機体でなければ扱う事は難しい。(デザインはブルータルウルフの持っていたライフル)
OCU軍にいくつか配備されているが反動の大きさから愛用者は少ない。

 

Mission-3

ゼリア(初出 1st)
ジェイドメタル・ライマン製中量格闘機。ゼニスのアップデート計画案にあった機体を完成させたものであり一部の装甲などを削り機動力重視に設計されなおされた。アクチュエイターも換装しているため見た目はゼニスに近いが内部機構は別物と言っていいほど。近接戦闘でのパフォーマンスが非常に高く格闘戦で数多く運用された。第二次ハフマン紛争以降、ゼニスシリーズの人気が高まると当機も注目され、ECやUSNにまで販売された。一部パーツはゼニスと設計が共通のため、流用することが可能。

フェザント武器腕(初出 4th)
ヴェルダ製のミサイル武器腕。同社が最初に製造したフェザントの名前をとっておりややこしい事になっている。戦車用のガンランチャー発射ミサイルが思ったほど売れないために武器腕を製造し、このミサイルを搭載する事で元を取ろうとしたらしい。結果的にそこそこの数が流通し何とかミサイルの在庫を処分する事に成功した。武器腕のためミサイルランチャーとしては軽量で、ある程度無謀な搭載も可能なためOCU軍ではこれをペルゼアなどの軽装機に搭載したバックフロント戦術なども考案された。

スフィンクス武器腕(初出 オンライン)
サカタインダストリィが生産したマシンガン、バズーカ複合武器腕。バズーカ上部のマシンガンは銃身を8個もちそれぞれの銃身から発砲される。自衛火器として使う以外にもスポッティングライフルの役目を果たし、25mm銃弾が直撃したのを確認してからバズーカを発砲すれば命中率が高くなるという構想の元製作された。重量こそかさむが狙撃機不足のOCUにとってはかなり有用であり数多くが製造、販売された。第二次ハフマン紛争後も武装勢力や民兵、第三国での需要が増加しておりイグチ社で製造を継続している。

 

Mission-4

ブリザイア(初出 1st)
ディアブル・アビオニクス社製重装格闘機。フロストの機動力向上を目的として生産されたタイプでありエンジンを小型軽量の物に換装、アクチュエイターも換装し装甲をそのままに機動力を向上させている。しかし余剰出力がかなり細くなり格闘武装以外に銃器を搭載するとそれだけで満載となってしまうほどだった。そのためターボバックパックの装着は必須とも言われている。機動力と装甲を兼ね備えているため近距離戦闘では畏怖の対象であり中口径ショットガンの近接射撃ですら正面装甲を貫通する事は不可能とされている。
再編された地獄の壁をはじめ、USN軍正規部隊に数多く配備されている。フロストと混同されやすいが、ブリザイアの方が一回り小型となっている。

キャッツレイ(初出 1st)
ファイアバレー製ショットガン。57mmと言う速射砲と同等の口径を有し散弾以外にも57mm砲弾をそのまま発砲可能と言う特徴を持つ。製造当初はヴァンツァーが自力でポンプアクションを行い装填していたが両手に火器を持つのが主流になるとモーターを搭載し自動的にポンプアクションを行う設計へと変更されている。信頼性がそれなりに高く軽量で反動も少なく扱いやすいと実戦部隊からの評価は上々でありUSN軍部隊に数多く配備されている。武装勢力やECにも販売され、どこでも見かける事が出来る。

F-4ハンドロッド(初出 4th)
ボールド・チャレンジ製ロッド。打撃部分から電磁波を放出し接触と同時に敵ヴァンツァーの計器にもダメージを与える事が可能。機構は少々複雑で純粋な打撃武器としてみた場合単なる棒のため打撃力は低い部類に入る。重量を稼ぐような工夫をされていないためそれなりに軽く、補助武装として装備するのであれば問題はない。
USN軍の標準装備であり、USN圏内の武装勢力も数多く使用している。

モストロ24(初出 1st)
バザルト社が開発した24mmマシンガン。バザルト社独自の弾丸を使用している。アサルトライフル風の外見を持ち、取り回しは悪いものの銃身が長いため命中精度はかなり高く、反動も少ない。比較的軽量でもあるため補助火器としては非常に優秀。旧型では劣化ウラン弾を使用しているが2080年代に締結された条約で二次汚染の危険が高い劣化ウラン弾の使用が全面停止されたため現在はタングステン弾を使用している。
ECイタリア軍以外にもECイギリス軍が重装機の補助火器として採用。また同社の装甲車にも同じ機構の機銃をそっくり流用している。OCU圏にも第二次ハフマン紛争以前から大量に輸出されていた。

クラスタシア(初出 5th)
バザルト社が開発した中量支援機。リペアバックパックの搭載を前提としており、それを搭載しても発見されないよう高さをかなり低く抑えている。胴体部分も水平方向に張り出す形となっておりエンジンや計器類などを集約。結果被弾投影面積の減少にもつながっている。エンジン出力がかなり高く重火器類の搭載も可能。また機動力や装甲も平均的に備えている。マイナーチェンジ版も存在する。
2093年に発表された新型でありEC各国からの発注が相次いでいるためコストは割高だが、それでも数多くの国家が正式採用している。支援機として以外にも前衛機や砲撃機として就役させている。

ストーム(初出 5th)
ディアブルアビオニクスが開発した軽装支援機。ガストの成功に味を占めた同社が、ガストの生産ラインで支援機を製造する計画を実行に移したもの。ガストの特徴的な頭部を固定式にした上で両サイドにレーダーやセンサー類を増設。さらに肩のランチャーマウントを頭部と同等の高さにしてランチャー類が誘爆した際も被害を押さえられるように設計されている。支援機として運用するためにある程度装甲は強化しているものの原型がガストのため装甲は薄い。ただし機動力はガスト譲りであり機敏に動く。出力は支援機として平均的。
USN軍では特殊部隊に採用しているが、特殊部隊がガストを好んでいるためとも言われている。他にも安価なために武装勢力やPMCにも採用されている。

ホーネット(初出 4th)
ホープライズ社製のバズーカ武器腕。10cmと小振りな砲弾だが命中精度が高く、威力もそれほど悪くはない。駐退装置にアクチュエイターを転用し、大幅な反動抑制に成功している。おかげで他のバズーカより砲身の跳ね上がりが小さく、また機体を選ぶ事なく搭載できるため第二次ハフマン紛争では重装機に数多く搭載された。専用の装備を使わずにバズーカを発射できるアドバンテージは大きく、コストも安いため幅広く採用されている。またカスタムパーツも多いため改造品も数多く存在する。USN軍やEC軍に配備されているのが多いが、OCU軍にも比較研究用として納入され愛用者も多い。

イーゲルツヴァイ(初出 2nd)
シュネッケ社製中量前衛機。これまで正規軍向けの機体を数多く設計して来たシュネッケだが第三国やPMC向けの販路を開拓するために開発した。同社の高価なアクチュエイターをなるべく減らす設計がなされており武装も60mmショットガンの武器腕とシュネッケらしくない機体になっている。キャタピラの脚部を使用しているため砂漠や荒地での戦闘に強く、また武器腕も頑丈に作られているためランチャーの搭載も可能。機動力も平均程度を備えている。設計に関してイーゲルアインスのエンジンやフレーム、レーダーなどを流用し50%以上のパーツが共通化されている。そのためイーゲルの名前を冠している。姿勢は非常に低く前面投影面積はIFVとほとんど同等ともされ、リペアバックパックの搭載にも向いている。
想定どおりPMCや民兵部隊に数多く販売されたが、テストしたECドイツ軍からの評価はかなり高く急遽EC軍にも納入されることが決定した。

ツェーダー(初出 2nd)
シュネッケ社が製作した重装砲撃機。同社の戦車開発のノウハウを投入したため装甲、エンジン出力において他社のヴァンツァーを凌駕している。また安定性や踏破性能も高く30度の傾斜を転倒せずに歩行することが可能。その分機動力は低い。装甲はもはや伝説といても過言ではないほどの分厚さでありバズーカ砲弾やミサイルの直撃にすら耐えうる。胴体中央部の張り出しにセンサーやレーダー類を詰め込んでいる。これらの性能はドイツ製らしく非常に精密かつ高性能であり索敵範囲もかなり広い。そのため指揮官機として運用することも可能であり、幅広い任務に転用可能である。
ECドイツ軍で数多く採用され、他のEC圏国家でも多数が採用されている。ザーフトラ軍もアバローナとの性能比較用にいくつかを購入し、実戦投入している。

AAH44イーガー(オリジナル)
霧島重工が2090年に開発した戦闘ヘリ。とは言うものの兵員輸送用キャビンを設けるなど20世紀に製作されたMi-24シリーズにも近いコンセプトを持っている。そのために大柄な機体となり被弾投影面積も増大。結果対空砲による撃墜記録が相次いだ上にエンジンも出力が弱くすぐに生産中止となり改修された。改修後のAAH44Bは兵員キャビンを残しエンジンをブランTB230Wに変更。結果機動力はある程度改善されたがそれでも大柄さによる被弾率の高さで戦闘ヘリとしては不評だったが輸送ヘリとしてみるなら攻撃能力が高く輸送も出来ると言うことである程度販売された。AAH44CEはキャビンを完全に廃止し、残りのキャパシティを兵装運用能力に割いた重攻撃ヘリでありエンジンはさらに新型の93式発動機を搭載している。本来航空機から投下するはずのクラスター爆弾やバンカーバスターまで搭載するデモンストレーションを行い話題となった。結果として高価になったもののVTOL戦闘機より運用しやすく燃費もいい。超音速攻撃機並みの兵装搭載量というアドバンテージと分厚い装甲や脱出装置により生存性も高いなどメリットが多く2095年に正式なロールアウトを迎えた。2094年には試作タイプが出回っていたようだ。

フロストC(初出 4th)
2090年代初頭にディアブル・アビオニクス社が自社開発したモデル。フロストのエンジンブロックを交換しより強力なエンジンを搭載、脚部のバランサーや装甲を修正した中量砲撃機である。このため砲撃機としてはそれなりの機動力および速力を有し、装甲もあるがフロストのサイズでは搭載可能なエンジンに限界があり1ランク下の砲撃機程度しか出力を確保出来ていない。
それでも機動力のある砲撃機体を必要としていたUSN軍海兵隊がツィカーデと入れ替えて採用している。実戦部隊の評判はそれなりに良く、ツィカーデでは撃ち負けていた重装砲撃機にも何とか対抗できるだけの装甲はかなり重宝された。USN海兵隊に配備された機体は数え切れないほどのアップデート回数を重ねながら2130年代まで運用されたものも存在する。

ギガス(初出 PS版1st)
2080年代後半に開発されたシーキング型のマイナーチェンジモデル。一回りシーキングを小型化し、ここに14cm砲とロケットランチャー、38mm機銃と言う重武装を詰め込んでいる。一回り小さいため姿勢制御システムも安定しておりB型デバイスを搭載しなくても行動可能となっている。ただし重武装化の結果機動力が劣化している。グランド・ガンボート計画の前段階で設計されたとも言われOCU軍にいくつかが採用。USN軍にも多数が輸出されている。第二次ハフマン紛争後にも改良が繰り返されたが他の洗練された大型機動兵器によって市場から駆逐されて行った。しかしコストパフォーマンスに優れるため第3国では長らく運用されている。

 

Mission-5

スヴィーニッツ(初出 4th)
第二次ハフマン紛争後に開発された大型機動兵器。18cm砲や45mm機銃、ミサイルを搭載した重武装の機体であり第二次ハフマン紛争後のグランド・ガンボートプランに影響を受けた火力支援型となっている。何よりもこれまでの大型機動兵器では不可能だった空挺投下が可能であり、あらゆる場所に迅速に展開できるアドバンテージがある。ザーフトラ軍に採用されているが高性能なため国外への輸出は行われていない。

クイント(初出 4th)
第二次ハフマン紛争中に開発された軽装前衛機。装甲を極力押さえ、機動力を大幅に高めたイグチ社とサカタインダストリィの共同開発ヴァンツァー。サカタインダストリィの優れたアクチュエイターを随所に利用しており、装甲も戦闘用として運用できるぎりぎりまで軽量化しているため当時この機体に追随できる前衛機は存在しなかったとも言われている。当然装甲が薄く、熟練のパイロットで無ければその持ち味は生かせなかった。余剰出力やコストも平均的なヴァンツァーと変わらないがこれが災いしてしまう。当時OCU軍はゼニスの増産計画を進め、他のヴァンツァーの採用数はかなり削減された。特に前衛機はかなり採用数が減らされており、開発当初はそれほど売れなかったが戦後はヴァンツァー需要の高まりに合わせ売れ行きも伸びつつある。

ワイルドビーク(初出 オンライン)
ヴィンス社製のモーターカノン。12cm迫撃砲弾を発射する軽量な迫撃砲でありスタンドアローンにしたタイプがUSN軍でも牽引式迫撃砲に流用されている。砲弾は他の迫撃砲に比べ一回り小振りだがそれでも炸裂した際の威力はかなり高い。砲身にライフリングを備えているため直接射撃した際の命中精度もいい。ただし反動が少々強く、連射が効かない欠点を持つ。比較的安価なためUSNの州軍や第三国、武装勢力などに配備されていることが多い。

90式(初出 1st)
汎用性の高い中量前衛機。ゼニスにも似通ったデザインを持ち、さまざまな戦場で運用されている。ゼニスに比べ機動力、装甲でわずかに劣るものの、その分大出力エンジンを搭載し余剰出力を確保している。このため汎用性が高く、第二次ハフマン紛争でも少なくない数が投入されている。ジョイント部分は非常に頑丈でありながら整備もたやすく、90式以降殆どのヴァンツァーがこのジョイントを模倣したパーツを使用している。これだけの機体を2070年代初頭に開発、試作機もロールアウトさせておりサカタインダストリィの技術力の高さが伺える。ゼニスとの外見の相違点として胴体が一回りコンパクトであり両肩装甲の接合部が存在せず、両腕に打撃機構を搭載している。
OCU軍に配備されている機体もあるが、数多くがUSN軍に輸出。第二次ハフマン紛争にはゼニスに似せるように塗装、細部も変更した機体を使用し特殊作戦に運用した例もある。

11式レイブン(初出 1st)
サカタインダストリィとドミトーリ公社が共同開発で製造した大型ヴァンツァー。サカタインダストリィの公式記録は4機の製造だがザーフトラではすでに量産体制を整えており、相当な数が量産されている。一応はMULS-P規格に準じた構造ではあり、大型ヴァンツァーや他のヴァンツァーの腕を搭載することは可能だが、通常ヴァンツァーとの互換性は想定されていない。大出力エンジンを搭載して機動力を確保しつつ、装甲も分厚く余剰出力も確保している。武装は通常のヴァンツァー用武装以外にも専用のレイブンクロー打撃機構や76mm速射砲などが開発された。
開発当時、大型ヴァンツァーを制御するためのシステムが不安定でありB型デバイスに頼らざるを得なかったが紛争終結後にもドミトーリ公社が独自の改良を進め通常のヴァンツァーと同様に制御することが可能となった。ザーフトラ軍の親衛師団に優先的に配備されているがコストの高さから2096年でも数はそろっていない。それでも「最高のヴァンツァー」と名高くトータルバランスではかなり高いレベルにまとまっている。

150式(初出 1st)
サカタインダストリィ製中量狙撃機。第二次ハフマン紛争中、OCU軍は狙撃機体が不足しており急ピッチで開発された。アームに銃器を固定するためのフックを搭載し、ライフルやバズーカなどを完全に固定して砲身のブレを抑えることが可能。余剰出力が高いため重いライフルを搭載しながら自衛用のオートキャノンやロケットランチャーなどの搭載も可能となっている。頭部はスライド回転し、高倍率かつ高精度の照準機を標準装備しているため旧式のライフルでも難なく運用できる。2090年初頭に実戦配備が開始され、第二次ハフマン紛争でOCUの快進撃を支える立役者となった。戦後も数多くがOCU軍に配備され続けた。

アークバレル(初出 3rd)
ヴェルダ社が開発した軽量なオートキャノン。前世代のガトリング砲を軽量化して生産した物で20mm弾薬を使用する。威力は低いがかなり高い発射レートを持ち、軽いために支援機や前衛機といった機体にも搭載可能。軽量なためマシンガンとして運用させることも可能であり2112年にもそういった運用法がなされている。第三国を中心に配備されているがOCUオーストラリア軍も自衛火器として数多くを採用。支援機や狙撃機に搭載させている。

ギザ(初出 1st)
原型機をバザルト社が生産、レオノーラ社がライセンスをとってOCU側にも生産した珍しい機体。中量支援機としてメジャーな存在であり突出した性能こそ無いが全ての性能に穴が無い。重いバックパックを搭載しての支援機として主に運用されている。第二次ハフマン紛争時はバザルト社のモデルをUSN軍が、レオノーラ社のモデルをOCUが採用し両軍のギザが衝突すると言う事例も数多くあった。胴体ブロックは非常に頑丈で、ハッチも上部にあるためパイロットの生存性に優れている。2097年にバザルト社はクラスタシアの量産体制に切り替えギザの生産権をレオノーラ社に譲渡している。非常に長い期間、OCUとUSN双方で使用され続けた。

BT66(初出 4th)
ヴェルダ社製主力戦車。幅広の二重キャタピラを使用することで設置圧を広くし踏破性能を高めている。全高も低く抑えられており、主砲も12cmライフル砲を搭載し攻撃力を最大限高めている。同軸機銃は20mm機銃を採用し、アークバレルと弾薬の共通化を図ると同時に対空射撃や対ヴァンツァー用の射撃も可能となっている。自動装填装置を採用しているため搭乗員は3人となっている。ただしFCSは旧世代のものを使用しているため採用した各国でヴァンツァー用や独自のFCSに交換している。ECドイツ軍が採用しているが、シュネッケ製の主砲と外部装甲で強化しておりFCSなども改良されほとんど別物と言ってもいい。

 

Mission-6

ガルボ(初出 1st)
バザルト製中量前衛機。もともと水中作業用WAWだったが耐圧構造が銃弾に対しても高い防護性能を見せることが証明され一部を改修、新型の装甲版を採用したタイプ。防護性能はそれなりに高いがパーツが軽く、機動力にも優れている。ただしバザルト社はこの当時強力なエンジンを供給出来なかったため出力と言う面では劣っている。また多少のパーツを付随させるだけで水中での作戦行動が可能となっている。バザルト社のベストセラー製品であり、ECイタリア軍の主力機として長らく使用されている。安価なため東欧圏の紛争にも輸出され、OCUやUSNでも特殊作戦用に使用しているケースがある。

BTR-84C(オリジナル)
10cm低圧砲をBTR-84に搭載した機動砲システム。ヴァンツァーでいえば軽装狙撃機と同等の性能を持ち砲塔は大型化されている。兵員も6名まで搭載可能となっている。ただし低圧砲のため命中精度はそれほどいいわけでもない。ヴァンツァー相手にも10cm砲は強力であり直撃させさえすれば致命傷となるが装甲は増加装甲を施されているとはいえ強力な砲弾の被弾には耐えられない。機動力は元の装甲車より強力なエンジンを搭載することでBTR-84と同等を維持している。

イーゲルアインス(初出 4th)
シュネッケが持てる技術の全てをつぎ込んで製作した重装前衛機。最高性能の駆動系列とアクチュエイター、さらに精密な高性能FCSやデータリンクシステムを惜しげも無くふんだんに使用し重装甲でありながら機動力も高い。余剰出力もあるため肩武装搭載のためランチャーマウントを強化している。第二次ハフマン紛争当時は最高の性能とされ、USN軍に供給された機体は相当な活躍を見せている。しかし当然のことながらコストも莫大でありヴァンツァー2機が購入できるほどとも言われている。そのため特殊部隊や精鋭部隊の配備にとどまっている。
ECドイツ軍も採用しているがコストの高さからゾラシリーズやイーゲルツヴァイなどを利用し、戦力を補っている。

キーンセイバー(初出 2nd)
トロー社が開発した剣型のロッド。重さとヴァンツァーの力で叩き切るようにはなっているが刀身も鋭く抜群の切れ味を持っていると言われている。航空機の主翼構造を取り入れているため頑丈で圧力が一点に集中するため威力も高い。また外見の良さから売れ行きも上々でありシールドと組み合わせるセットアップがはやっている。見栄えがいいということでヴァンツァーが出る映画でも人気が高い。

 

Mission-7

ストライフ(初出 5th)
ウォーラスのマイナーチェンジモデルである重装前衛機。全体的に増加装甲を搭載し、もともと厚めの装甲をさらに分厚くしている。このため銃撃戦にはかなり強く、バズーカでも正面装甲の貫通は難しいとされる。その反面、機動力は低下ししかもウォーラスのエンジンをそのまま使用しているため余剰出力にも余裕が無くなっている。腕の命中精度は高く、銃撃戦を行う分には最高の機体とも言える。機会的な信頼性も高く、極地でも問題なく行動が可能。
OCU国家ではOCUシンガポールやベトナムなどに採用されており、他にも個人で購入するケースが多い。

シンリブラ(初出 2nd)
レオノーラ社が2091年に開発したショットガン。65mmと言う比較的大口径のショットシェルを使用するがつくりが雑でありマズルブレーキなどが存在しない。そのため命中精度は同世代のショットガンより劣っている。レオノーラ社としては大口径ショットガンの市場に参入したかったようだが完全なノウハウ不足であり霧島51式やオーデンシリーズなどに押され販売数は多くない。近距離戦闘でもレーザーサイトの精度が悪いなど非常につくりが悪く、結局2094年の業務提携時に霧島重工からショットガンのライセンスを購入する事になった。

ジュアリー(初出 2nd)
レオノーラ社が開発した大口径マシンガン。銃身上部にマガジンを備えるという変わった形状をしているが37mm銃弾を使用するため威力はかなり高い。ただしマズルブレーキの類が装備されておらず命中精度は悪い物となっている。しかし連射性能は高く、長時間の発砲にも耐えうるほどの耐久性能と冷却性能を兼ね備え信頼性も高い。命中精度を高めるため2094年以降のモデルにマズルブレーキを追加するなど細かい変更点が数多くある。OCU軍や諸国の軍に採用されているベストセラー商品。

V6アーノルド(初出 4th)
2075年、CAU主力戦車のコンペでヴェルダ社のBT66改、ドミトーリのT-78と争い採用されたモデル。ヴァンツァーの機銃対策として側面を覆うスカートやヴァンツァーのセンサーを応用した照準システムを備えている。センサーは特殊な鋼板の裏に収納し、露出していないため被弾にもかなり強い。
主砲は13cm滑腔砲を使用。同軸機銃と上部機銃に12.7mm機銃を搭載している。オーソドックスなスタイルながら局地での運用に適し、照準システムもシンプルながら信頼性、生産性に優れていたためCAU陸軍で採用。
2094年現在では後継のV7サムソン2に主力の座を譲ったが現在でも戦車どころかヴァンツァーにも通用する性能を持ち、信頼性も高いため採用している国家は多い。CAUの敵国であるUSN領内でもベネズエラ軍が採用している。
無論戦車のため、速度はあっても機動力はかなり低く敵の攻撃を回避するという芸当は難しい。

ジャンビーヤ(オリジナル)
RA社製のWAS。全高3m程度で内臓火器として20mm3連銃身バルカンを装備する機体で軽装ヴァンツァーのエンジンをそのまま搭載したためWASとしては出力がかなり高い。高出力リペア装置を備えた1型と装甲重視の2型、RA社製の40mm機銃に換装し攻撃力を高めた3型が存在する。ただしWAP用火器の装備は不可能。CAU陸軍に採用されている。海軍にも「艦艇のダメージ補修用」としてジェットパックを付けた2型の改造型を採用している。ジャンビーヤとは短剣の名称でありRA社は武器の名前をヴァンツァーやそれに近いものに付けている。

スタブライン(初出 2nd)
センダー社が開発した中量前衛機。ホバー脚部を採用しており武器腕と胴体のガトリング砲という前衛型にふさわしい組み合わせとなっている。数多くのタイプがあるようだが2091年度に開発されたタイプは32mm武器腕と23mmガトリング砲の組み合わせとなっている。胴体の23mmガトリング砲には防盾が装備されており、仰角に合わせて稼動する。対人掃討任務や対空射撃が行える移動型トーチカという発想であり装甲も結構分厚く作られている。その分余剰出力はかなり低い。
2091年からECイギリス軍で配備が開始されている。コストパフォーマンスに優れているため、第三国に輸出された機体も多い。

 

Misson-8

バザルト7410(オリジナル)
名前どおりバザルト製の装甲車。バザルトがフィアットを元にしているらしいので、命名基準もこうなる可能性もあると判断。等間隔に6輪の車輪を配置した装甲車で水上航行能力を備えている。歩兵8名の搭載容量とモストロの機構を流用した24mm機銃を搭載している。バリエーションとして、機動砲システムに作り変え10cm砲を搭載したバザルト7420が存在する。
機動力の高い装甲車の中でもトップクラスの機動性能を持ち、移動しながらの射撃も出来るほど安定性も高い。小回りも効くが装甲は薄く重機関銃の掃射に耐えうる程度。
ECイタリア以外にもUSN、特に南米方面で採用されている。

アルマジロ(オリジナル)
ジェイドメタル・ライマン社が大型機動兵器の開発に乗り出したのを見てレオノーラ社でも開発を開始。2091年の陸上砲艦構想(グランド・ガンボートプラン)で開発された。4脚の大型機動兵器であり大火力を実現させるために全周囲旋回可能な20cm砲を1門搭載している。前部、および後部にレオソシアルを連装化した17.5mm旋回機銃を1基ずつ搭載している。20cm砲は徹甲弾、榴弾に加え対空用の炸裂弾も発射可能。問題とされていた対空防御力を高めている。しかしヴァンツァー相手に徹甲弾を使っての射撃は砲塔の旋回速度の関係上、命中率が高いとは言いがたい。また仰角は60度までのために近距離を榴弾で攻撃することができない。大火力の一方で機動力も劣り、護衛火器も17.5mm機銃を前後に2基のみのためヴァンツァーの護衛も必要としていた。コンセプトは旧来の大型機動兵器と変わらず、それが災いしたかOCU陸軍に売り込んだ際ジェイドメタル・ライマン社が開発したホバー駆動式の大型機動兵器ゴールトン型に敗北。結局先行量産型は叩き売り同然の値段でCAUやOCU国内へと輸出された。しかし、この当時としては最大の火力を誇り、分厚い装甲と高い踏破能力、信頼性に助けられ、本格的に量産が開始された。またゴールトンの火力不足が露呈するとOCU陸軍も2095年に準採用、10機を発注した。アロルデシュ内戦では水路が多く、自慢の踏破性能も役に立たないため参加していないがカンボジア・ラオス内戦でその真価を発揮している。

TCA-85(オリジナル)
レオノーラエンタープライズ製の対空、対地両用高射砲。製造は2091年。今まで使われていたTCA-83は対地ミサイル、ロケットの発展や旋回不可能な砲塔、無反動砲ゆえの威力不足や射程不足と欠点も多かった。自社の技術不足を認識したレオノーラ社は開発に当たり霧島重工と提携を結び、戦闘ヘリやヴァンツァーに使うFCSを提供した変わりに戦車や自走砲技術、ショットガン技術を提供してもらった経緯を持つ。戦車の車体に全周囲旋回可能な15cm砲を搭載。仰角を非常に高くし、さらに高射用レーダーおよびFCSも搭載することにより対空射撃も可能な高射砲兼自走砲として開発された。またTCA-83用の榴弾にも対応できたためこれまでTCA-83を使用していた国家やOCU軍は順次TCA-83と交替させていった。また車体が同じためTCA-83を改造してTCA-85型に改造するなどレオノーラ社のアフターサービスのよさもありOCU軍ではかなり普及している。使用砲弾は通常の炸裂榴弾以外にもヴァンツァー、戦車などに使われる徹甲榴弾もあり近いうちには誘導システムを組み込んだ砲弾を運用予定。

ダークホッグ(初出 1st)
銃身前部に大型のマガジンを接続しておけるヴァンタム製28mmマシンガン。第一次ハフマン紛争やハフマン危機の教訓から25mm以上32mm以下の威力とサイズを持った銃弾が有効とジェイドメタル社で認知されマシンガンの開発経験が豊富なヴァンタム社に開発を依頼したモデル。結果バランスよく仕上がり反動や威力もちょうど良くOCU軍で正式採用されている。前部のマガジンは予備であり後部にマガジンを装填して発砲する。ちなみにジェイドメタル・ライマンの工場でも製造されたがヴァンタム社の有名なライフルであるグロウタスクと間違えられた事もある。

ゼアレイド(初出 1st)
「出力と装甲と機動力に優れた機体」という現実度外視の欲張りな発想から生まれた重装前衛機。前衛型でありながら余剰出力や機動力はこのクラスにしては高い。いくつかの機構をむき出しにしてパーツ接合部そのものを頑丈な金属で製造する事により軽量化に成功しているがそれでも中量前衛機と同等の装甲でしかない。第二次ハフマン紛争当時は余剰出力も高い部類に入り「高機動かつ高出力」という名機に仕上がったが2094年では他社のヴァンツァーも性能を向上させアドバンテージは薄れているが安定した性能を持つ。
OCU軍前衛部隊に数多くガ配備され、積極的に輸出も行われている。

ジール(初出 2nd)
ジェイドメタル・ライマンが開発した重装前衛機。旧型であるゼニスシリーズの代替品として「汎用性の高い前衛機」がOCU軍に必要とされて開発された。ゼニスの設計を流用、増加装甲を取りつけてエンジンブロックも強化したが既存ヴァンツァーサイズに集約するのが難しく胴体部分に張り出しを設け何とかスペースを確保。強化された機器を搭載する事に成功した。次期OCU軍主力機となる事が内定、450機の注文を得て旧型のゼニスと入れ替えで少しずつ配備されたが2098年に発表したゼニスのモデルに置き換える事が決定しOCU軍への調達計画は中止された。余剰となったジールはOCU諸国へ供給される事となった。ゼニスよりも装甲が分厚く機動力は遅いが、USN軍が鹵獲したところフロストの最新ロットと同等の機体と評価された。

101式試製強盾(初出 5th)
2087年に開発された機体であり、この当時OCUに足りない狙撃機体を補う目的で製作された機体。全体的なデザインと電子機器はイグチ社の担当だったがフレームやアクチュエイター、エンジンはサカタインダストリィ製という共同開発品。重火器の攻撃に曝されることを想定し装甲を分厚くして製作された。だが電子機器に欠陥を抱えていた上に腕も当時こそ命中精度の高さが評価されていたものの第二次ハフマン紛争中にロールアウトしたレクシスや150式などがこの当時から行けば想像もつかないほどの命中精度を備えていたために一部部隊に配備されたにとどまっている。しかし基本的なフレームの性能がよくエンジンブロックなどの配列も画期的なものだったため、サカタインダストリィの103式といった100式シリーズにフレームや構造の設計が引き継がれる。このために100式シリーズとして呼ぶこともあるが後のイグチ社が100番台の型番で出した機体はまったく構造が違うためあくまでもサカタインダストリィの100式シリーズである。平均より高い命中精度を持つためイグチ社では続けて生産が行われたが2094年、サカタインダストリィがイグチ社に吸収合併されると150式の生産にシフト。強盾は脚部などを改良しある程度の機動力を持たせた重装前衛機として再設計された。これが107式強盾である。2097年に開発が終了し、日防軍の一部部隊やOCU各国で採用されている。107式強盾を開発した当時は「クイントと役割がかぶり、食い合いになる」という懸念も合ったがクイントが軽量で機動力を重視した軽装型で、強盾が出力と装甲を重視した重装型ということで市場をすみわけている。

Be-11(初出 1st)
第二次ハフマン紛争中最強とも注目された大口径バズーカ砲。15.5cmというヴァンツァーとしては最大級の砲弾を発射する事が可能。また3つのブロックに分けられているため生産やマイナーチェンジ、整備が容易と言う利点も持つ。その分の重量はかさみ、よほど出力に余裕のある機体でなければ搭載する事は不可能である。自走砲の15.5cm弾薬と共通のため補給も容易であり、コストダウンを徹底させた結果OCU軍に大量に配備された。2098年現在でも最大口径の肩書きは失われておらず榴弾が直撃すれば重さで装甲版を叩き割ったり内部装甲を剥離させることも可能。

ムスタティール(オリジナル)
リヤード・アーマメンツ社製のライフル。旧世代のドミトーリ公社製ライフルを独自に発展させて開発した。頑丈で銃身の冷却機構の完成度が高く連続発射にも耐えうるものになっている。セミオート式で速射が効くものの命中精度はライフルとして運用できる最低限のものでしかない。構造は単純でメンテナンス性も高いということから武装勢力や民兵に好まれている。中距離から近距離の戦闘に向いており突撃をしかける前衛機が大型のショットガン代わりに搭載する事もある。

ジャリド(オリジナル)
RA社製中量狙撃機体。第二次ハフマン紛争ではOCUや武装勢力に試作品を供与し、そこから得られたデータをフィードバックしている。150式などに見られる精密なアクチュエイターの製造技術が無いため、複数のアクチュエイターを連動させて動かすシステムで射撃命中精度を確保している。そのため重量がかさむ割に装甲は他の狙撃機体と大差ないというデータがある。だが射撃命中精度に関してはシュネッケ製の狙撃特化機グリレゼクスにも匹敵するらしい。また脚部も安定性が高く砂地などの不安定な場所でも正確な射撃が出来るよう姿勢制御システムに徹底的な改良を施している。第二次ハフマン紛争後、150式が本社が倒産するという混乱の中で供給が遅れたのを見てOCU陸防軍に販売を開始。210機が納入された。CAU陸軍では主力機体として使っている。名称は投擲用の槍から。

 

Mission-9

VTA-4イグアナ(オリジナル)
ファイアバレー社で製造された対空戦車。中央部にレーダーを備え、60mm速射砲と対空、対地両用ミサイルのハイブリッドとなっている。装備された60mm砲は650発/分という速射砲としては破格の連射速度を持ち威力、射程距離共にかなり高い。そのため対装甲車両やヴァンツァーにも対応できるものとなっている。ミサイルはディアブル・アビオニクス社から供与されたプラヴァー系列をベースとする。60mm速射砲の反動を押さえ込むために車体は旧世代MBTであるVT4をベースとしており、ミサイルやヴァンツァー用の火器にある程度対応できるだけの装甲を備えている。これをスケールアップさせ、MULS-P規格に合わせたのが後のビガーである。

ラットマウント(初出 1st)
OCU軍で採用されたワイルドゴートにキャタピラ脚部、37mm機銃を搭載して重装前衛機仕様に仕立て上げたタイプ。機動力の低さはワイルドゴートに毛が生えた程度だが装甲は非常に分厚くバズーカやライフル砲弾の直撃にも耐えうるほど。原型機に2重の複合装甲版を貼り付けている。余剰出力は重装前衛機として平均的な程度に収まっており、37mm機銃2基を搭載するだけの事は可能。しかし武器腕開発のノウハウがないため命中精度は低く、兵士からの評判が悪いため短期間で製造が中止された。2094年にリバイバル版を発売し武器腕は霧島重工の技術を取り入れた新型のマシンガンを使用しているため命中精度は改善している。
分厚い装甲は傭兵や民兵から歓迎され、OCU正規軍も突撃機として最初に購入したタイプをリバイバル版に改修する指示を出しさらに94機を追加発注した。

カルド(オリジナル)
RA社の局地戦用中量前衛型ヴァンツァー。胴体に接近戦用のベラ・ラフマ25mmMG(同社のマシンガンと同じもの)を搭載。武器腕として30mmガトリング砲を採用している。脚部は砂漠戦闘用に向いたホバー型を採用している。武器腕だがランチャーマウントも完備し、ミサイルなどの武装も搭載できる。RA社らしくメンテナンス性が高く構造も単純。ホバーで巻き上げられた砂塵が入っても稼動するよう、腕や胴体はある程度クリアランスをあけた構造となっている。2093年に完成し、CAU各国やアフリカ北部の軍、大漢中軍に納入されている。局地での稼働率の高さを買われ、ザーフトラと協定を結んだ際にも極北防衛部隊に納入された。

フェザント(初出 PS版1st)
ヴェルダ社製中量支援機。2087年にロールアウトした機体であり出力に特化、機動力も備えているが装甲が薄めになっている。メインのエンジン以外に2機の補助エンジンを搭載しているため非常に出力が高く腕も重武装を想定して上面部面積を広く取っている。しかしヴェルダ社が新型ヴァンツァー試験で残したレポートには「余剰出力が低く装甲を分厚くできない」と書かれている。
販路がニルバーナ機関やOCU軍特殊作戦部隊向けであるために一般市場に流通する事もなく、しかし生産ラインが稼動しているため2094年現在でもどこかに輸出されているものと思われる。

アルカード(初出 2089)
サカタインダストリィが2081年に開発した機体。重装支援機であり命中精度が高いため狙撃機としての運用も可能となっている。余剰出力と装甲にも優れているが、ある程度の機動力も持ち合わせている。サカタインダストリィ内部の記録や広報では「試作中に事故を起こし廃棄」とされているが実際は施設傭兵部隊に回すためのダミーであり存在しないヴァンツァーと使うことで特殊作戦を優位に導くための手段だった。第二次ハフマン紛争中も捕虜の失踪などの現場で目撃され捕虜奪還部隊を妨害した記録もある。イグチ社は製造ラインを使い民間向けにいくつか生産しているが非常に高価であり流通数は少ない・・・はずなのだが、2094年あたりには世界各地で、特にEC東欧圏やアフリカで多く目撃されている。

レオスタン(初出 1st)
レオソシアルの機関部を流用し設計された中口径20mmマシンガン。3連銃身ガトリング砲にしているため一回り大口径となっても高い連射速度を維持している。レオソシアルと40%の部品が共通化されており融通も可能。ガトリング機構を採用しているため信頼性も高いのだがこのクラスのマシンガンとしては重量がかさむ欠点がある。OCU軍、USN軍問わず採用されまた輸出も積極的にされた。デザインが秀逸なため愛用者も多い。

PAP55(初出 1st)
トロー社が開発した小型マシンガン。大型ヴァンツァーの護衛火器として開発され小型軽量で取り回しもいい。ただし17.5mmという小型の弾薬を使うため威力は非常に低く、設計から2年後に新型鋼板が開発されると軽車両程度にしか威力を発揮しなくなった。そこで第二次ハフマン紛争直前に新型の弾薬を作りアクセサリーパーツで銃身を延長、さらに連射速度も向上させているため火力を向上、何とかヴァンツァーを撃破しえるほどの威力を持たせた。また重量バランスの変動によって銃の命中精度低下を最小限に押さえるためフォアエンドに薬莢受けを搭載している。

 

Mission-10

ニーガス(初出 2nd)
2093年に開発された狙撃型ヴァンツァー。これまでバズーカの武器腕というものがあったため「ライフルでも同じことができないか」ということで製作された。武器腕にすると出力が大きい重装甲の機体に搭載するだけで狙撃に運用することが可能であり、これまで高価だったスナイパー機を誰にでも手が届く範囲のコストに抑えようというコンセプトで開発された。ライフルは新規設計した85mmライフルを使用。胴体部分に大型のセンサーを搭載して夜間でも敵を目視できるように設計されている。またチャフランチャーも搭載しミサイルへの防御力も高い。2102年にはさらに性能向上を図った機体を製作している。開発責任者はルーポと言う人物。特異なコンセプトだが胴体部分をレクシスなどの狙撃機体の腕と組み合わせたり、武器腕をワイルドゴートやヴァリアントに搭載してスナイパーに仕立て上げるなど以外に汎用性が高くフルセットで140機、パーツ別に見れば相当な数が販売されている。

フォーラ(初出 3rd)
ワイルドゴートと言う砲撃機を開発したレオノーラ社だったがあまりに重量過大で動きが遅いと言う難点を抱えてしまった。そのため新設計の機体にある程度の機動力を持たせることが提案され、2093年に開発が完了したのがこのフォーラである。ワイルドゴートから装甲と出力を削減し、変わりに脚部の瞬発力を高めたため機動力が高くなっている。小回りも利く為市街地戦闘に向いているのだがトップヘビー気味であり安定性が悪い。
OCU軍に正式採用されたものの今ひとつ売れ行きが伸びず、結局殆どが在庫処分同然の形で輸出されることになった。

ルンゲ(初出 2nd)
シュネッケ製の中型バズーカ。三角形の砲口が特徴的だが安定翼を折りたたんだ砲弾を発射するためである。無反動砲の要領で発射、その後で弾体が安定翼を開きロケット推進で飛ぶと言う歩兵用のRPGと似た様な構造を持っている。バズーカ底部の穴は発射時の爆風を逃がし、反動を軽減させるためにつけられた。このため反動が軽く、バズーカ本体はそこそこ軽量で装弾数も多い。しかし命中精度の低さは最終改良型のルンゲドライですら解消できなかった。

メナート(初出 2nd)
トロー社が開発したミサイル。上下に並んだ発射筒が特徴的でありミサイルには航空機用の短距離空対空ミサイルを改良したタイプを使用している。射程距離が比較的長く、追尾性能もよく最小射程距離も普通の優秀なミサイル。2070年代の古い設計だが現代でも通用する性能を持っている。バランスの取れた設計のため2100年代でも第一線で改良型が使用されている。

プロバトン(初出 1st)
ガルヴァドスを改良したロケットランチャー。焼夷弾を標準装備しているため施設への威力が高くヴァンツァーに直撃させても十分な威力を発揮する。ただし爆発性の砲弾では無いためヴァンツァー相手に爆風を当ててもたいした威力は無い。ガルヴァドスの弾薬を使用することも可能で、USN軍に施設破壊用として数多くが採用されている。中南米戦争でもジャングルを焼き払うために利用された。

カローク(初出 1st)
テラーンのマイナーチェンジモデルであり、軽量化を施された中量前衛機。主に輸出用でありテラーンの売りだった57mm速射砲を撤去、3本爪で武器をホールドするタイプに変わっている。そして前衛機として汎用性を持たせるため一部の装甲を撤去し機動力を高めている。それでも機動力は平均より下だが装甲は中量前衛機にしては分厚い方で余剰出力はかなり高め。ザーフトラ軍でも一部が採用されているが大半は輸出され諸国の正規軍や民兵で運用されている。相変わらずローテクな部分も混ざっており脱出装置を手動のみで稼動させたり、装甲版をスライドさせて防弾ガラス越しに外を見ることなども可能。

コベット(初出 2nd)
第二次ハフマン紛争に間に合わせる形発売された重量級のショットガン。莫大な費用を投じて霧島系列などに匹敵するショットガンを製作しようとしてパペール社が製作したもの。しかし完成して需要は出たのは良かったのだがパペール社の生産設備ではまったく需要が追いつかず、また画期的な機構を採用して重量を絞り込んだ上で命中精度も高めているため外注して機構を外にばらすわけにも行かないため結局少しずつしか生産できない事態に陥ってしまった。売り切れることはしょっちゅうで予約は半年待ちである。一部は景品や懸賞の商品として流通している。

ラストステイク(初出 3rd)
イグチ社が開発した最大級のパイルバンカー。28cmもの巨大な杭を至近距離で射出することが可能となっている。其の分重量もかさみ、また爆薬カートリッジを使用して杭を射出するのだがそのカートリッジの携行数が少ないと言う欠点もある。それでもかなり威力は大きく、警戒色の塗装も好評であり発売されるとかなりいい売れ行きを見せた。

Mission-11

ヴァンパイア(初出 4th)
ホープライズが開発したガトリング砲とミサイルのハイブリッド武器腕。25mm銃弾を使用し発射レートがかなり早いため中量級マシンガンと同等の破壊力を有する。しかしそれとミサイルを組み合わせているためそれなりに重いのだが中量級マシンガンとミサイルを合わせた重量よりは軽い。このため重装ヴァンツァーに自衛火器を搭載することが可能となり、戦術の幅が広がったともいえる、USN軍の地方部隊に多く装備されている。

ジービュ(初出 2nd)
シュネッケ製重装格闘機。機動力が高く、正面に配置された分厚い1枚板の装甲版は非常に頑丈でありバズーカの直撃にも耐えうるほど。2090年に開発されておりイーゲルツヴァイのように第三国への輸出を狙ったため非常に調達価格が安い。しかしシュネッケ製らしく信頼性は抜群でありあらゆる環境のテストでも良好な試験結果を得た。出力もそこそこ備えた隠れた名機であり、大量の機体が輸出されECドイツでも格闘機としていくつかが採用された。

ミュートス(初出 2nd)
インターゲーンが開発、現在はストレラ工廠が製造、販売している中量支援機。平均程度の耐久性能と出力を持ち機動力も程よく備えている。もともとシュネッケから離脱した技術者が通常のヴァンツァーとして原案を出しこれを無人兵器対応用に改造したもの。そのため誘導装置とそれほど相性がいいわけではないが機体自体の性能は良好であり有人、無人問わず高いパフォーマンスを発揮した。2093年に試作機が完成、2094年に製造されアゼルバイジャンの革命でストレラ工廠が技術者を抱きこみ生産を継続した。2102年のアロルデシュクーデターの際、初期ロットのミュートスが突然暴走したと言う事件もあった。

シャカール(初出 2nd)
インターゲーンがプロトタイプを製造した物をストレラ工廠で完成させたヴァンツァー。2094年にいくつかの機体が完成したが設計図の写しが戦争のドサクサの間にディアブルアビオニクスに流れ、さらに当時傘下に入っていたフレイマンでも同様の機体が製造されている。ストレラ製の機体はオリジナルの構造をコピーした軽装支援機であり機動力と余剰出力に優れている。一方のフレイマン製は機動力を最大限まで高めた軽装格闘機となっている。機動力がかなり高いためS型デバイスも搭載されたこともあり、また2102年のアロルデシュクーデター時にメーカー不明のシャカールも目撃された。

ビュジェ(初出 2nd)
トロー社が開発した60mmショットガン。内部機構は極秘扱いとされ、特許もとらず製造から出荷まで厳しい監視体制が敷かれている。軽量で取り回しが良く、威力も高めだが散弾が拡散しやすく近距離でしか活躍できないと言う欠点を持つ。しかし連射速度はかなり早く、速射砲への転用も期待されている。ECフランス軍に供給され、他の国家にも多数輸出された。

アイビス(初出 1st)
ジェイドメタル・ライマン製ライフル。95mmというライフルの中でもかなり大きな砲弾を使用するためかなりの威力を持つ。しかもこれをセミオートで発砲するためそこそこの連射速度を持つが、砲身の冷却が必要なため実際の連射速度は速くない。また薬莢は右側前方に排出されるため随伴歩兵や逃げ遅れた市民に直撃する確立が減っている。その分重量がかさむものの、第二次ハフマン紛争では広く流通している。需要もかなり高く、武器商人を通じて闇ルートから手に入れる民兵の狙撃主もいた。

ジンク(初出 1st)
ゾラを改良、装甲を分厚くしてエンジンも強化した重装支援機。このクラスにしては装甲が分厚く、出力もある程度確保しているが機動力は砲撃機と同程度となっている。操縦席ブロックは2重になってお、また頭部に断片防護用のバイザーが付いているため継戦能力や生存性に優れる。準砲撃機としてOCU軍では扱われ、安価なため第二次ハフマン紛争に大量にOCU軍が調達。その後も数多く生産され第三国に輸出された。

ゾラ(初出 1st)
ゼニスより遅れてロールアウトした軽装前衛機。平均的な能力のゼニスに比べ、機動力を重視した設計がなされている。エンジンもゼニスと同じ物を使用しているが、軽い分余剰出力は高い。ゼニスの胴体から両側の装甲をはぎ取り胴体を縦に配置した形状をしており、脚部は機動力を高めるために新規に設計された。ゼニスの支援用にOCU軍ではいくつか納入されたが同世代の機体に押され、利益が伸びないとして2092年にトロー社に製造権が売却された。トロー社の機体はブラウネーベルにも採用され、あちこちに輸出されている。OCU軍でも残存したゾラは改良を重ねられ、長期間運用された。

ダブルネイル(初出 2nd)
2つの突起を持つナックル。このため圧力が一点に集中し、他社のナックルより高い威力を持つ。重量はそれなりに重く、格闘を主力とした機体に向く。レオノーラ社の金属加工技術が生かされているためかなり頑丈であり、被弾や連戦にも耐えうるほど。しかし後年になるともっと優れた威力のナックルなどが登場。少々シェアを狭めている。OCU軍の主力装備として数えられ、諸国軍にも採用されている。

ヘビーパイル(初出 3rd)
イグチ社が開発した中型のパイルバンカー。口径20cmだが杭そのものの重量があり全体的に頑丈に作られている。なのでサイズの割りに威力が高いのだが重い杭を動かすカートリッジも大型化するしかなく、使用回数に制限が加えられてしまった。

カーディナル(初出 2nd)
インターゲーン製であり、2094年現在はストレラ工廠の元で生産されているロケットランチャー。航空機のロケットランチャーに次弾装填装置を取り付けただけの簡単なできばえだが威力は大きく、ある程度の命中精度もあるため直接射撃の際も命中精度が高い。ただし広範囲を攻撃する際、あまり拡散せず弾着がまとまってしまうと言う欠点を持つ。

 

Mission-12

霧島71式(オリジナル)
霧島製12.7cmバズーカ砲。砲の製造技術がある(自走砲や戦車を製造。さらに2094年度のガルセイドなどを考えるとあると見たほうが妥当)霧島重工がOCU軍向けに製造した。殆どこれと言った特徴もないが、逆に癖がなく仕上がっている。これまでOCU軍にはBe-11のような重量級のバズーカ、そしてグノーツといった軽量バズーカ程度しかなく汎用性の高いバズーカは一切無かった。霧島製のマウントレールを上部に配置している。OCU軍から大量に発注され数多くが前線部隊に配備されている。

マネージュ(初出 2nd)
トロー社製中量砲撃機。胴体内部に30mmトヴェリガトリング砲(クローニクと弾薬が共通)を搭載している。このトヴェリは威力、連射速度ともに高くしかも胴体の照準線で狙いを付けるため非常に扱い安い。両腕にミサイルも搭載し近距離から遠距離までこれ1機で対応する事が可能。設計にはグロップシリーズを流用し、エンジンブロックを強化している。砲撃の安定性を求めるため4脚を使用し、このため機動力はそれほどない。また装甲もフロストと同程度であり砲撃戦に運用するには不安が残る。
ECフランス軍が自国の砲撃機として採用し、汎用性の高い砲撃機として世界各国に売り込んでいる。

110式陣陽(初出 3rd)
霧島重工製重装前衛機。炎陽をベースにアクチュエイターを強化し、機動力や射撃命中精度といった前衛機に必須とされる能力を向上させた。余剰出力も高くオートキャノン2基をマシンガン2丁と併用して搭載可能。霧島重工のフラッグシップモデルであり2093年に正式採用、それからすさまじい勢いで採用されている。支援機としての運用も可能で、日防軍が格闘戦から偵察、前衛と一通りの任務に当てている。FCSや構造は日本企業らしい精密さと頑丈さを持っており、テストの際には各国の軍人が見学を申し出たほど。長らく輸出されなかったが防衛大綱の変更により積極的防衛が提唱され始めると輸出が解禁、高価ながらベストセラーとなった。

109式炎陽(初出 3rd)
大出力エンジンを搭載した霧島重工の中量砲撃機。71式秋陽に変わる主力機体として2090年からせ遺贈開始され、一部の機体はOCU軍にレンドリースされ第二次ハフマン紛争にも参加している。装甲も比較的分厚い部類に入り、ある程度の機動力を確保しているが余剰出力がそれほど余裕がない。砲撃機としてだけではなく支援機や前衛機としての運用も要求されたが開発されると秋陽とはかなり性質の違う機体となった。そこで砲撃機として使用していた79式金剛(ギザの日本名)を代替する事になり2098年に全ての交換が完了した。例によってFCSと機体制御システムは世界最高水準でありローラーダッシュしながらミサイルを目標に命中させるデモンストレーションも行っている。

71式秋陽(オリジナル)
日防軍が第一次ハフマン紛争時に投入した中量支援機。支援機でありながら機動力が高く、装甲と出力もある程度兼ね備えている。当時最高峰のFCS技術や複合装甲技術を用いており2090年度にもアップデート無しで通用したところからもその性能の高さがうかがい知れる。2094年現在では内装を交換しているがそれでも性能は新型機と遜色なく、あらゆる戦場に対応できる機体となっている。ただし第二次ハフマン紛争期はサカタインダストリィという強力なライバルに押され、採用数は伸び悩んだ。ちなみにこれ以降、霧島重工は新型ヴァンツァーを製作するのではなく名機のアップデートを繰り返すという経営方針を続けている。

90式機関銃(初出 3rd)
ジャパンウェストが生産したヴァンツァー用の機銃。40mmテレスコープ弾を使用しているため携行弾数と大火力の両立という難題を解決した。ただしテレスコープ弾の性質上命中精度が低い。キャリングハンドル上部に霧島製マウントレールを搭載しアクセサリー類の搭載も可能としている。日防軍の正式装備として2090年に採用、2094年では諸外国への輸出は行われていないが防衛大綱の変更の際に数多く輸出された。

イグチ82式(初出 4th)
イグチ社が製造した重モーターカノン。15.5cmの砲弾を使用し、上下2連式の砲身を持つ。これにより迅速な連射が可能になり砲身冷却にかかる時間を押さえている。ロケットランチャーのように多数の迫撃砲弾で広範囲を殲滅する事も可能だが弾薬の消費が激しいためなかなか連続発射を行うケースはない。連続発射による制圧力を買われUSN軍に採用されOCU軍でも数多くが正規軍に採用、日防軍も正式採用するほどのベストセラーとなっている。

ペルゼア(初出 1st)
プリソメアの改良型。全体的に能力が向上しており、開発されると順次プリソメアと入れ替えられる形でOCU軍に採用されていった。

ALH39フルーブレス(オリジナル)
ヘリの製造技術に定評がある霧島重工がAAH24の経験を元に製作した重武装ヘリ。二重反転ローターを搭載し下部に対ヴァンツァー用途に運用できる大口径ガトリング砲を搭載している。ガンシップとしての運用がメインで制空権さえ抑えていれば対ヴァンツァー戦闘に対して絶大な威力を発揮する。また対空用途のミサイルポッドを搭載しある程度なら戦闘ヘリに対しての自衛も可能となっている。大型のガトリング砲を運用するため胴体側面部に折りたたみ式の脚を搭載している。また装甲も分厚くバズーカ砲弾程度なら耐えることも可能。大型のガンシップという発想はこれまでの大型機動兵器には存在せず、OCUやザーフトラなどに輸出された。ちなみに鋼練に搭載されたタイプはこの機体からガトリング砲を撤去、ミサイルポッドと通常サイズの機銃で武装したタイプとなっている。

Mission-13

ズリィエーズナヤ・ローシァチ(オリジナル)
全長284m、全幅40m、VTOL機甲板を前部に備え中央部に艦橋、後部にミサイルVLSや巡航ミサイル発射機を集約した戦略級兵器。カフカス南部やカスピ海を活動拠点にしたホバー駆動の兵器であり強襲揚陸艦に潜水艦の攻撃力と陸上移動能力を持ち合わせたものとなっている。対空火器も多数存在しスペツナズ旅団の移動プラットフォームとして4機建造された。ちなみにこれらの建造は一切が極秘扱いであり、空母ドックで建造された後北極海を経由し、河川から各拠点に輸送された。難点として傾斜のある地系に弱く、また燃料消費も激しい。

クラヴィエ(初出 2nd)
シュネッケ製37mmマシンガン。37mmという大口径の銃弾は高い威力を持ち航空機ならば掠めただけでも致命傷を与えられる。原型のマシンガンはかなり大型だったがこれを無理やり小型化したため命中精度に難点が残ってしまう。それでもコンパクトで軽量な重量級マシンガンは重宝されECドイツ軍に配備、他にも各国の軍で採用され輸出も頻繁に行われている。支援機や砲撃機のサポート火器としては優秀で、至近距離に近づいた前衛機を返り討ちにする事も可能。

グロップ(初出 1st)
トロー社の開発した軽装支援機。当初は重武装の前衛機として製作され胴体部分に40mmガトリング砲を搭載したがセンサー類などが搭載できず、射撃試験を行ったところ後ろに転倒してしまったため設計を変更。ガトリング砲部分をセンサーカメラに換装し特殊作戦や支援用途に使う支援機として設計された。機動力が高いがガトリング砲の反動に耐えうるように設計された前傾姿勢のレッグが難点であり、一部にはそのまま搭載しても適合しないこともある(パーツの調整で解決可能)。想定された設計より軽いため機動力が高く、余剰出力もなかなか高いが装甲はかなり薄く偵察用に用いられた。

ナディエージダ(初出 FME)
ドミトーリ公社が2093年に開発した新型ヴァンツァー。膨大な出力のエンジンを搭載した最新型で出力供給系統に最新型の機材を導入している。その結果ジラーニ級の機動力に加え重装支援機クラスの出力を持ち合わせザーフトラ軍では支援機としての導入を決定した。
これまでのヴィーザフ系列やテラーン系列から離れたデザインや設計の原因はサカタインダストリィの試作機をそのままドミトーリ公社がロールアウトしたことによる。サカタインダストリィは2093年度には経営が立ち行かなくなり、すでにドミトーリ公社とイグチに分割買収されることが決定。イグチは高機動方の機体を苦手としたためナディエージダの設計図をドミトーリに引き渡したという逸話がある。
ただしジラーニと同等の機動力を引き出したために装甲は薄めであり、ストームなどの軽量級支援機と同等。

アゴーニ(初出 4th)
表面に丸い突起を数多く搭載し、電磁波による二次被害を狙った大型のロッド。非常に重いが其の分威力は高く、高出力の電磁波は計器類に確実なダメージを与える。シュネッケとドミトーリ公社の共同開発品であり内部機構はシュネッケが、外装はドミトーリ公社が担当している。日防軍の兵士からは「きりたんぽ」とも呼ばれている。名前の由来はそうとしか見えないからである。

テラーンD(オリジナル)
2074年に設計が完了した大型ヴァンツァー。当初は単にテラーンと呼称されていた。グルジア紛争が初陣であり通常のヴァンツァーでは歯が立たずEC軍にゲパルドシリーズ製作のきっかけを与えた。
装甲車が使う10cm低圧砲を腕に標準装備。肩には通常ヴァンツァー用のランチャーマウントを搭載。大型だがそれほど機動力が悪いわけでもなく、支援機クラスと同等。
当時、発足した恒平和調停軍の中核として当初はそのまま運用する予定だったが大型過ぎてほかのパーツとうまくかみ合わず、結局MULS-Pサイズのテラーンが量産されることになった。
現在ではリサイズされたテラーンの方が有名であり、既存のテラーンはテラーンDと名称を変更し区別されることとなった。指揮官用や中〜遠距離戦用の機体として2094年現在でも数多く配備されている。

 

Mission-14

シケイダ2(初出 1st)
2050年にロールアウトした、現存するラインナップの中では最古のヴァンツァー。原型のシケイダは脚部のみをセンダー社が開発していたが、ヴァンツァー市場が拡大するにつれて誰もシケイダに注目しなくなったところをセンダー社で製造権を買い取って直系の機体を開発した。重装前衛機に区分できる機体で装甲は非常に分厚く機動力と余剰出力は平凡なレベルにとどまっている。シケイダのデザインは引き継いでいるものの各パーツは手直しされ、特に胴体部分はケトルを搭載し振動幅を非常に少なくした上で操縦席ブロックの70%を防水加工にし、さらに折りたたみテーブルを搭載した上で操縦席ブロックも既存のヴァンツァーより広く取っている。理由はもちろん操縦席で紅茶を飲むためである。

PAW3プレジス(オリジナル)
パペール(この当時はソンクラー重工)の中量砲撃機。ロングセラーであるワイルドゴートやバザルト社のギザをベースに製作された。全体的に流線型や球形を用いる、パペール社のデザインを引き継いでいる。プロウブの前にPAW3と型番が飛んでいるのはプロウブの開発が想像以上に難航、後から開発したプレジスの方が開発が進み、先に完成したため。装甲が分厚く、それでいてある程度の機動力も持ち合わせている。命中精度はソンクラーらしくそれなりに備えており、アナコンダなどの命中精度の高いライフルなら問題なく運用できる。
しかし、肝心の出力が今ひとつでありパーレイのエンジンを2基連結したものの期待したほどの出力を発揮できず余剰の積載量という面で不安が残る。安定性の高いアームも重量過大の一因であり、武器腕を搭載する選択肢もある。

シルフ武器腕(初出 オンライン)
サカタインダストリィが開発した25mm機銃とミサイル複合型武器腕。砲撃機に自衛火力を持たせるために開発しミサイルはイグチ社に開発を依頼した。砲撃戦に対応するため非常に頑丈に設計されており、その分重く並の支援機でも搭載すると余剰出力がギリギリになってしまう。マシンガンは連射速度が普通の軽量級だがミサイルは威力が高く、誘導性能も高い。後にイグチはこのミサイルをスタンドアローンで販売している。

ペルラン(初出 オリジナル)
コーネイルの後継機として開発された重武装攻撃ヘリ。WAWの出現により一時は存在が廃れかけたヘリだが後にWAW用やWAP用武装を装備できるハードポイントを開発したことにより汎用性も高まり、何よりも地形を選ばずに行動可能な特性と機動力の高さから生き残った。
テイルローターを廃したアエロクローネ社独自の設計であり、ロケットランチャーと30mm機銃を標準装備する。ECを中心に2081年度から配備されている。旧型のロットは周辺国に輸出されている様子。
ちなみに緊急時にはローターを吹き飛ばして搭乗員が脱出する機構も搭載されているため、前述のノーター機構もあいまって生存性が非常に高い。

ACH59ファザーン(オリジナル)
重武装攻撃ヘリ。「状況対策科がヴァンツァー1個小隊(6〜8機)を搭載可能な強襲ヘリを欲している」と日防軍からの要請を受けて開発された。
結果、ヴァンツァー8機を収容可能なペイロードを持つ。完全にヴァンツァーを密閉した状態で輸送できる上に機内からリモート操作できるレオノーラ製37mmガトリング砲を搭載している。これはヴァンツァーで操縦するか、搭乗員が操縦席のFCSで操作するか選択することが可能で両側面に2基搭載されている。MBTでも霧島製BT99なら6台。他社製の戦車なら4台ほど収容可能。
バリエーションとしてALH59ハービヒトがある。こちらはいわゆるガンシップであり12.7cm榴弾砲やJW製25mm機銃を増設している。

プラヴァー(初出 2nd)
防空用のミサイルを対地攻撃用に改修したディアブル・アビオニクス社製ミサイル。対空射撃が可能なFCSをミサイルランチャーに搭載しており、ヘリや爆撃機なども撃墜することが可能。防弾性能の高い爆撃機を撃墜するためにミサイルは装甲貫通力が高く、スピードも速めに設計されているためヴァンツァーに対しても高い威力を持つがある程度の距離が離れていないと威力が発揮できず、近接攻撃では使いにくい。

スカイフィンチ(オリジナル)
ヴィンス社が開発した対空ミサイル。多連装の小型ミサイルを発射すると言う独自の方式をとり対空目標に対して効果的な打撃を与えることが可能。ミサイル自体が小さいため近距離攻撃にも使用可能であり、戦闘機にも喰らい付く敏捷さをもつ。小型ミサイルゆえに威力は限られたものでしかないがランチャー自体も軽量なため汎用性が高く、ピックアップトラックや偵察軍用車両にも搭載できる。

 

Mission-15

ラバント(初出 2nd)
3輪の大型タイヤで走行する大型機動兵器。しかしFCSのトラブルなどで第二次ハフマン紛争へ投入することはできず、2091年のグランド・ガンボートプランでOCU軍に提出された。車輪接続部分に2つ、車体上部に2つのタレットを持ちB型は車輪が輪に32mmガトリング砲、上部にロケットランチャーを搭載し増加装甲を取りつけヴァンツァー駆逐機として生産された。2098年には10cm無反動砲を搭載したタイプも製造されている。悪路でもかなりのスピードで動き回ることが可能で、乗り心地も抜群である。もちろんケトルも標準装備し、戦闘中でも紅茶を飲む事が可能だ。

BT77D1(オリジナル)
市街地戦闘のために開発されたBT77戦車を改造、兵員輸送能力に加え30mm機銃を標準装備したIFV。OCU軍でも兵員輸送能力が必要とされたため開発され、兵員12名の搭載を可能としている。IFVにしては装甲も分厚く、重装前衛機としての戦力を持つ。機動力もある程度は備えているがヴァンツァーに比べれば戦車に毛が這えた程度、ともいえる。

ダイアウルフ/93式金剛(初出 5th)
サカタインダストリィ系の技術者がイグチに移籍した際に開発した大型ヴァンツァー。同時期のレイブンやゲパルドアハトなどと同じ規格で設計されている。大型の肩シールドを標準装備し機動力を発揮するために薄くした装甲を補っている。武装は38mmガトリング砲とナックルを標準装備するが38mmガトリング砲は換装可能。胴体火器は火炎放射器や38mm機銃を想定している。新型のアクチュエイターを装備。さらに反応速度を高めに設定することで操縦性もかなり軽くできる。
一説にはS型デバイスの専用機として設計されたともいわれているがアクチュエイターの反応速度を最大に調整しただけであり少数のデバイス専用機という発想では採算が取れないため間違いである。
大型ヴァンツァー不足の日防軍に指揮官機として2094年度に15機ほどが納入されている。アゼルバイジャンに運び込まれたのは実戦テストの意味合いが強い。
ダイアウルフというのはUSN側のコードネーム。イグチ社製は「〜ウルフ」とUSNでつけている。まぁ解りやすく言えば零戦を「ジーク」と呼ぶようなもの。金剛→金剛石→ダイヤという流れで命名された。

シャムシール(オリジナル)
流線型のフォルムが特徴的な中量前衛機。リヤード・アーマメンツ社の技術の結晶でありゼニスやフロストとは違い機動力に最大のパフォーマンスをおいて開発されている。装甲に複合素材を利用し、同世代の機体と同等の装甲を確保しつつ各部分を軽量化している。
エンジンも軽量化し、出力が少々細いもののほかのパーツも十分軽量化し負荷を抑えているためフルセットで組めば他の機体と同等の余剰出力を確保できる。
機動力は高く、その流麗なフォルムもあいまってCAUの主力機として採用。2094年までに輸出用150機、国内向け300機が生産されこれからも増産が見込まれている。性能面でもゼニスやフロストと互角に張り合えるだけのものを持っている。

67式(初出 1st)
65式の改良型。全体的な性能が向上しており2090年から65式の最新バリエーションとして販売された。

T-87(オリジナル)
最大級の主砲である14cm砲を搭載したドミトーリ公社の戦車。他国の戦車と比べても強力な主砲を装備し装甲も分厚いため「現代最強のMBT」とも呼ばれている。砲塔上部に対空、対ヴァンツァーを意識して30mm機銃を搭載。さらに主砲からミサイルを発射可能と数多くの新機軸を盛り込んで製作された。第二次ハフマン紛争時にUSNや傭兵部隊に供給され、高い評価を得ている。さらにミサイルの迎撃装置まで搭載している。
ただし評価は良かったもののコストもかなりのものになり、ザーフトラ以外では前述の傭兵部隊、USNの一部部隊以外では使用されていない。周辺各国でも配備しているのは経済力に余裕のあるラーブヌイ程度。

 

Mission-16

BMP-8(オリジナル)
30mm機銃と10.5cm砲を標準装備したドミトーリ公社のIFV。10cm砲からミサイルを発射可能であり、あらゆる局面に対応可能なIFVとなっている。ヴァンツァーはミサイルや主砲でアウトレンジ、歩兵や軽装甲車両は30mm機銃で対応する。
ヴァンツァーに使われる複合装甲の技術により、40mm機銃くらいまでなら耐えうるほどの装甲となっている。追加装甲を装備することにより、対戦車ミサイルやロケットランチャーなどを防ぐことも可能となる。ただし、コストが非常に高くザーフトラと協力体制をとるCAUでも、経済的に余裕のある国家しか購入できていない。

グリフィン(初出 1st)
OCU軍が第2次ハフマン紛争期に極秘開発された大型WAP。単機での局地戦制圧が想定され、機動力と大火力が両立された設計となっている。機体制御用ソフトウェアの開発が遅れ2090年には計画が一時凍結されてしまう。
その後、グランドガンボート計画と対になるEC軍のNHW(Next Heavy Wanzer)計画により計画は復活。採用を希望したOCU日本とOCUインドネシアから購入が打診される。この時採用を争ったのが93式金剛であり日本が同機を採用。グリフィン級はインドネシアが導入した。
前衛型の大型ヴァンツァーであり、長射程のショットガン(パペール製)とマシンガン(ヴァンタム製)一体型ナックルを搭載。「対ヴァンツァー」を意識した市街地戦、接近戦特化型であり機動力もあるが装甲は重装前衛型ヴァンツァーに毛が生えた程度とされている。
インドネシア軍に2092年に引き渡された。他にもシンガポールやミクロネシア各国が導入。バックパックに大型のソナーを搭載したバージョンもある。

105式(初出 1st)
103式の改良型。性能は一回り向上しており全体的に能力が高い。フォルムは103式とほぼ同じ。

150X式(初出 4th)
150式の改良型。Xとつける場合サカタインダストリィでは試作機をあらわしていたがイグチ社では性能向上型にXを付与している。

ジュヴェ(初出 2nd)
トロー社が開発したバズーカ砲。11.4cmという独自の口径を使用する片手撃ちバズーカであり砲身に爆風を逃がすための可動式の穴を開けている。これで大口径砲弾の反動を押さえ込むことが可能であり、ある程度軽量なため補助火器としても使用できる。しかし有効射程という面では短く長距離マシンガンと同程度ともいわれている。ECフランス軍では前衛機に配備、施設やトーチカの破壊などに用いられており共同体を超えて幅広く輸出されている。

クレイジーハマー(初出 2nd)
パペール製のハンマー型ロッド。先端部に重量を集中させることにより威力を増大させている。しかしハンマー型では衝撃力はあっても装甲を貫通させるのは難しいという欠点もある。単純な構造で頑丈に作られているため安価でコストパフォーマンスに優れる。

AC-260(オリジナル)
ターボファンエンジンを使用する輸送機C-260をガンシップに改造したタイプ。左側面部に12.7cm榴弾砲と40mm機銃を搭載している。対地目標に対して絶大な効果を発揮する反面、制空権を取らなければあっさりと撃墜されてしまう。ヴァンツァー用の複合装甲技術を応用し、対空機銃、高射砲に対しての耐久性が高くなっている。
EC軍で相当な数が運用されアフリカにも輸出されている。攻撃方法は従来型のガンシップと同様、左舷を敵に向けて円を描くように飛行しつつ攻撃する。

 

Mission-17

グリレゼクス(初出 3rd)
シュネッケ製重装狙撃機。非常に分厚い装甲と高い命中精度が特徴的でありイーゲルアインスを原型に狙撃機仕様とした機体。最高級のアクチュエイターを腕に集中配置、さらにシュネッケの最高精度を誇るFCSを搭載し遠距離戦闘では無類の強さを誇る。当然ながらコストはそれ相応の額であり正規軍でも予算に余裕のある国家でなければ1個中隊をそろえただけで軍事費が底を付いてしまう。また機動力もそれほどは無いため近距離を護衛する機体がいなければまったく役に立たない。各パーツの完成度は非常に高く、狙撃機を愛用する兵士は誰もが一度は乗って見たいと思う機体でもある。ECドイツ陸軍が採用し、EC圏内でも予算に余裕のある国家が使っている。

ダブルコメット(初出 2nd)
98mmという最大口径のライフル。当然ながら重量もかさみ相応の出力があるヴァンツァーでなければ搭載できない。フォアエンドのスライド機構を前後させて稼動させる仕組みのため連射速度はないが発砲音が非常に大きく貫通力にも優れている。またオプションで低倍率スコープへの換装も可能でありある程度近距離戦闘にも対応できる。
OCU軍の次期正式採用ライフルとしてインターゲーンがプロトタイプを試作。それをストレラ工廠で完成させたものが市場に流通しているがほとんどEC圏の販売でOCUではアイビスという信頼性の高いライフルが存在したため販売は少ない。
貫通力、射程距離ともにほとんどアイビスと同等とされている。ただしアイビスよりも後発のため各種アクセサリーを搭載可能でありストレラ工廠で生産されたタイプにはEC規格のマウントレールが追加されている。

シーキング(初出 1st)
88mm速射砲を固定装備、ヴァンツァー対策と対空用に38mm旋回機銃を搭載した大型機動兵器。当初は単機での都市制圧ができるという触れ込みだったが第2次ハフマン紛争以降、大型機動兵器の運用ドクトリンが見直され中距離火力支援、および近接戦闘に運用できる機体とイグチ社、OCU軍からは位置づけられた。
B型デバイスの生産停止を受けてイグチは独自の姿勢制御システムを採用。各部分のスペースを削りB型デバイスよりも大型のシステムを導入するスペースを確保した。
既存のヴァンツァー用ライフルを連射できるほどの火力は重宝されたがすでに15.5cm砲搭載型のガベルや小型でさらに火力を増大させたギガスといった後継機の登場、さらに余剰スペースを切り詰めたためにこれ以上の発展が難しく2098年には生産ラインを停止してしまう。
図体の割には小回りが利き、踏破性能も高く日防軍で採用されたほか、OCU諸国でも経済力に余裕のある軍隊も採用している。USNは部品調達の困難を理由にザーフトラ軍に売却。ザーフトラはすでに保有していたシーキングと合わせて運用している。

ファイアバード(初出 1st)
レオノーラ社製のボルトアクション型ライフル。フォアエンド部分のレバーをスライドさせて次の弾薬を装填するタイプ。エンパイア、コブラと同系列のシリーズであり機構自体に変化はない。
特殊な70mm徹甲弾を採用。2080年度に開発された人工プラチナを弾丸の内部に組み込むことで弾丸の重量を非常に重くし、貫通力を高めることに成功した。これにより70mmと中型ライフルより小さい口径でありながら貫通力は1クラス上のライフルと同等であり軽量ながらあらゆるバランスの取れたライフルとなった。
ただし弾薬の高価さがネックでありOCU正規軍などでもそれほどの数は採用されていない。レオノーラ社はこの弾薬を使う艦艇用70mm速射砲などを提唱し次世代IFVにこの70mm弾を使うことが決定された。

ガルヴァドス(初出 1st)
70mm口径のロケットランチャー。比較的軽量だが砲弾そのものの威力は低く、多数連射することで補っている。ヴァンツァーよりも軽車両や歩兵、施設などを破壊するのに向いておりそれらに対する威力は高い。直接射撃してもそれほどの威力は得られないが、安価なためにテクニカルなどに設置されることもある。USN正規軍に採用されているが、単発での威力の低さからより強力なランチャーを装備するヴァンツァーが多い。

PAW0パラント(初出 オンライン)
パペール社が開発した軽装狙撃機。現設計はバザルト社であり自社の武装を試射するために輸入したヴァンツァーのライセンスを取得し、パペール社独自の開発を取り入れて製作した。汎用性を一切切り捨てて命中精度の向上に全てを費やした設計となっている。脚部は底部に重心をかけて安定性を確保し、アームにはアクチュエイターを多く設置しながらも装甲を薄くすることで重量を押さえている。其のため被弾には弱く、先制攻撃で確実に敵機をしとめる必要がある。
2089年に生産されたものの被弾の弱さにはOCU軍も閉口してしまい採用数は多く無い。ただし安価なため多くの民兵や武装勢力が輸入している。

 

Mission-18

ジリーノ(初出 2nd)
ディアブル・アビオニクス製の大型ショットガン。75mmという大型のショットシェルを使用するため非常に威力が高い。セミオート式で銃身の冷却機構も充実しているため連射速度もそれなりに高く、レーザーサイトも併用しているため接近戦での命中精度にも優れる。ステイトで得られたデータを元にかなり改良されているため完成度は高い。かなりの高性能だが其のぶん重量にしわ寄せが来ている。コストパフォーマンスはかなり高くUSN軍では広く配備されたショットガンであり武装勢力も保有している。

ガナドール(オリジナル)
2091年にリムアーズ社が開発した中量級砲撃機。同社初のフルセットヴァンツァーであり自社製の重量級火器を扱うことを前提としている。比較的アームの命中精度も高くバズーカやグレネードランチャーの発砲にも適している。ただし出力を稼ぐために軽量の装甲版を使用しているため耐久性はそれほどでもない。USNアルゼンチンに採用されているが、中南米の武装勢力に大量に供給されている。中南米での運用を念頭においているため操縦席ブロックに除湿機と冷暖房を装備。登坂能力も非常に高くさらに簡単なオプションで浮上しての渡河も可能となっている。アルゼンチン軍のデモンストレーションでは水に浮きながら重火器を発射するガナドールの姿も確認された。ちなみに意味はスペイン語で「勝利」の意味。

ペレグリン(初出 1st)
グロップのエンジン出力を全て機動力につぎ込んだトロー社製中量格闘機。グロップよりさらに機動力を強化しある程度の被弾に耐えうるよう防弾プレートも追加している。其のため装甲はある程度確保され機動力も十分高いが、余剰出力に殆ど余裕がなく格闘武装を搭載するだけで精一杯となっている。ECフランス軍で前衛を担当する格闘武器を搭載していることが多い。第二次ハフマン紛争にも多数がUSNやOCUに輸出され、それなりの戦果を上げている。

パボット(初出 1st)
トロー社製中量前衛機。防弾プレートを各部分に搭載して中量級と重装級の使い分けが可能という珍しい機体。必要に応じて増加装甲を増やすことが可能だが其の際余剰出力が心もとないため補助エンジン搭載型のキャタピラ脚部としてガロールが作られた。其のためパボットは防弾装甲を取り外した中量型でパボット2は頑丈な重装機として扱われることが多い。射撃精度が高いのでライフルを使っての狙撃も可能。第二次ハフマン紛争初期から中期に渡って輸出され、数多くの部隊で使用されている。

タトゥーC(初出 2nd)
トロー社製中量格闘機。ホバー駆動を使い平地を縦横無尽に駆け巡ることが可能。機動力の高い機体。原型のタトゥーをより格闘戦寄りに特化させた機体で近距離での索敵範囲を広げるため頭部レドームを大型化、腕には打撃機構を標準装備している。これでも7割がタトゥーと同じパーツを使用できるので同系列にカテゴライズされた。余剰出力は割とあるのでロケットランチャーやオートキャノンを補助として搭載することも可能だが、装甲はタトゥー同様薄い。ECフランス軍に正式採用され、輸出も行われている。

クローニク(初出 2nd)
突撃銃の形状を取ったトロー製マシンガン。30mm口径を持つ中型マシンガンでバランスが良く、銃身が長いために命中精度もいい。耐久性がありコストもそれほど高くない平均的なマシンガンであり。癖が無いため数多くが輸出、販売されている。第二次ハフマン紛争以降のベストセラーとも呼ばれ、ECフランス軍にも性能の高さを買われ採用されている。ただし他に比べてマシンガンのサイズは大柄であり、重量がかさみ取り回しも効きにくい欠点がある。

ゲパルトアハト(初出 4th)
本来はグランドガンボート計画に出す予定だったのだが高コストのために頓挫した期待をNHW計画用に再設計し完成させた大型ヴァンツァー。MULS-P規格に対応こそしているが他のパーツとはまったく互換性を考えていない設計。重装甲で射撃命中精度が非常に高い上に余剰出力も高く、セットアップの幅が広い一方で機動力はまるでなく護衛の随伴を必要としている。しかし既存のコンポーネントを使うことができず殆どがカスタムモデルのためになかなか生産が追いつかず高価な物となり配備はまったく進んでいない。

Mission-19

レクシス(初出 3rd)
第二次ハフマン紛争にあった狙撃特化機の量産計画を推し進めたもの。プロトタイプという扱いではあったが生産は2100年まで続行された。頭部のカメラアイは狙撃用のスコープもかねており、マシンガンでの精密射撃も可能。腕の命中精度や安定性は高く、脚部も4本の爪を使ってがっちりと地面に固定できるが、必要とあれば肩膝立ちの姿勢も可能でそのときも4本の爪を接地させておくことが可能。徹底的に狙撃に特化した機体でありながらあちこちに軽量化をほどこしている。そのため耐久性に難があり機動力も高くない。
USN軍に多数が供給され、主力機として活躍している。ただし武装勢力には汎用性が高くないためか売れ行きが良くない。

ベローチェ(オリジナル)
WW2に設計されたカルロ・ベローチェの運用思想をベースに現代風にアレンジした高速軽戦車。武装はバザルト製24mmガトリング砲のみでありこれを固定砲塔に取り付けている。ホバー駆動であり姿勢も低く砂漠地帯や湖面、湿地帯での運用が可能である。非常に高い速度を持つ。
武装も単純で非常にコストも安いため武装勢力や民兵部隊からの顧客も多い。装甲はIFVと同程度でしかないが機動力ではIFVを上回り、旋回速度も優れている。仰角を高く取ることも可能なので対空射撃も可能となっている。しかしホバー駆動の弊害で物資などの牽引は不可能となっている。

TA-22対空車輌(オリジナル)
イグチ社が開発した簡易型地対空車両。補給車両として開発されたT-22の設計を継承しており完全な防盾装備の操縦席を持つ2基の38mm機銃とルフトアドラー対空ミサイルを装備する。
安価でありミサイルの信管を調節しての対地攻撃も可能、さらに対空機銃の移動しながらの発射も可能なため汎用性が高く、数多くの武装勢力で使用されている。戦闘ヘリの天敵ともいえる存在。T-22で装備されていた助手席の武装タレットは廃止され、広域捜索レーダーが設置されている。
38mm機銃の水平射撃で軽装甲車両やIFV、ヴァンツァーとの交戦も可能なのだが装甲はそれほど厚くもなく機動力も低めのためヴァンツァーを相手取るのは自殺行為とも言える。

ガベル(初出 1st)
シーキングの発展型。胴体周りを多少太くしてアビオニクス類を入れるスペースを増量させている。重量は増加したが劣化した分を強力な新型エンジンで埋め合わせ踏破性能、機動力を維持している。
武装はタレット搭載の37mm連装機銃に加え、旋回砲塔に搭載した15.5cm砲であり同軸に37mm機銃を搭載している。砲塔側面にはロケットランチャーも備え、非装甲目標や歩兵をまとめてなぎ払える。シーキングとは違い機動力のある歩行戦車という意味合いが強くより長距離での戦闘遂行能力を高めている。被弾投影面積の大きさは機動力で補うのがコンセプトとなっている。
NHW計画にも参加する予定だったようだが、サカタインダストリィの混乱によって頓挫している。イグチも93式金剛をNHW計画に提出しガベルは余剰機体としてあちこちに売却された。
しかし性能自体は悪くなく、ザーフトラやOCUでは高い火力を買われ追加発注が行われている。

イーグレット(初出 1st)
サカタインダストリィが開発した大型のロケットランチャー。箱型のスタイルをしておりアダプターをつけて横や縦にランチャーを増設する事も可能。20cmの大型ロケット弾を使用するが弾薬自体はかなり軽量であり、射程距離こそ短いが破壊力は相応な物を持っている。直接射撃がもっとも有効な攻撃手段でありブラストで発射すると砲弾の密度が薄い。発射弾数を増やすとすぐに弾切れを起こすと言うジレンマを抱えてしまう。
第二次ハフマン紛争期では高火力が評価されOCU軍が反撃を開始した際もかなり頼りになったらしいがUSN軍にもコピーされて使用された。

 

Mission-20

サンドヴェイパー(初出 1st)
ガストを改造した砂漠戦闘モデル。ガストの各部分を耐熱装甲で囲み、さらに稼動部も覆うことにより砂塵の進入を阻止している。それに伴いフレームとエンジンを強化した。このため肩に強力な重火器をターボバックパックなしで搭載することが可能。増加装甲のおかげで防御性能も増しており、バイザーは半透明の特殊な素材で覆うことにより地中潜行時にも対応できる。
ターボバックパックをかねた地中行動用のバックパックを搭載することにより砂地に限るが潜行したり、飛び出しての強襲も可能。しかし20mm機銃はサイズと重量の兼ね合いのためにオリジナルより銃身を切り詰めている。このため単体での火力はそれほど優れた物とは言えず、装甲を追加した分機動力も劣化している。ただし装甲は増加しているのでゼニス並みの耐久力を持つ。

ティルデン(初出 2nd)
2093年に量産、その後2094年に性能試験を開始した13cmライフル砲を2基備えた大型機動兵器。火力はそれほど優れたものではないが装甲に優れ、自衛火器として32mm機銃を搭載している。しかしグランド・ガンボートプランに間に合わせるためだけにロールアウトを急いだために性能試験中に欠陥が発覚する。サイドに砲を向けて1番、2番砲を同時に射撃すると場合によっては横転してしまうという欠陥が発覚する。このため当初予定していた15.2cm砲搭載は見送られた。13cm砲は装薬分離式であり信頼性は高いが、発射速度に難点を残している。例によってこの大型機動兵器もケトルを搭載し、機内で紅茶を飲む事が可能である。

ハスキーS(初出 4th)
ハスキーシリーズの最上位モデルとして開発された中量前衛機。主にアビオニクスの変更や複合素材の使用による装甲の増強などが挙げられる。それでいて機動力はハスキーと同等を維持し、FCSも高級かつ精度の高いものを使用しているものの同世代機へのアドバンテージが見られないため売れ行きは伸び悩んでいる。またハスキー系列よりも割高のためなかなか配備は進まないがゼニスの同世代ロットを凌駕する機動力と射撃命中精度を持ち合わせる。
ECイギリス軍以外にはUSN軍の州軍に配備されているがそれほど採用数は多くない。やはり高価さがネックとなっているようだ。そしてもちろんケトルを搭載し、操縦席も幾分か他のヴァンツァーより広くしている。

ノチェブランカ(オリジナル)
無限軌道の上に25cm単装砲を搭載した、駆逐戦車型の大型機動兵器。4つの無限軌道によって走行し、25cm砲以外にも30mm機銃のタレットが2基前後に搭載されている。ザーフトラ長城要塞に端を発した超大型要塞の建造を受けて、ECやCAUが「要塞攻略用の大型自走砲台が必要」と言う事で建造された。他にもこのプランはセンダーやシュネッケ、トローなどにも注文されている。
マドレ社が開発したタイプはかなりの大型だが、既存の自走砲以上の火力とある程度の自衛性能を兼ね備えた優秀な火力支援型大型機動兵器として完成した。しかし構造や性質上踏破性能に関してはそれほどいいわけでもない。山岳地帯の多い第二次ハフマン紛争では使い物にならず代わりに大型列車砲が準備された。
CAU軍は旧式化した自走砲の代替として発注している。

鋼陽(オリジナル)
グランド・ガンボート構想に基づいて製作された大型機動兵器。対ヴァンツァー性能と司令部機能の集約に特化した機体であり大火力の運用という点はあまり考慮されてはいない。
鋼練と同様のシャーシに25mm機銃タレットを4隅に配置。中央部固定砲台に15cm榴弾砲を搭載。後部に57mmショットガン連装砲塔を取り付けており各距離の戦闘に対応できる。他はこれといった特徴も無く、強力なECCM機能などを備えている程度。これまでにないコンセプトの大型機動兵器にOCU軍も困惑しグランドガンボートプラン初期段階の選定で候補から除外された。日防軍や他のOCU各国にも数機を売り込む事には成功し、カンボジア・ラオス騒乱では指揮車両として以外にも市街地戦闘にも有用なことが判明した。CAU軍なども何機かを購入し、指揮車両として運用している。ただし大型起動兵器としては少々火力に欠ける存在だが、弾薬を非常に多く搭載しており他の機体への供給が可能である。また通信機器の他に砲撃、空爆用の座標確定装置も組み込まれているため航空支援や砲撃支援、またはそれらの観測機ともなりえる。将来的には予備弾薬庫を廃してCWDSの搭載を行う予定。

 

Mission-21

SSV-92キート(初出 2nd)
ストレラ工廠が既存の生産ラインを使い製造している大型機動兵器。同社製のWASを大型化した形状をとっており構造もいくつかの共通点がある。キートとはロシア語で「鯨」を意味する。
操縦席下部のアームはいくつかのパーツと換装可能。40mm機銃やロケットランチャーなどの換装が可能でありストレラ製のオリジナルとして14cm迫撃砲も装備可能。成型炸薬弾と榴弾の撃ちわけを可能とする。胴体にはEC規格の12.7cm砲を搭載しているがオリジナルの設計図には無い32mm機銃を両サイドに搭載したタイプも存在する。その代わりオリジナルほど大幅に動くことは出来ず見た目どおり鈍重な機動力しか発揮できない。
換装可能なアームや高い攻撃力が評価されCAUやECイタリアなどに採用されている。構造は単純だが、それゆえに故障が少ない名機として一定の評価を得ている。

ラヴァーンダ(初出 FME)
インターゲーンのプロトタイプをストレラ工廠で完成させた重装砲撃機。もともとはホバー脚部を使っていたが2094年当時のストレラ工廠の機材では耐久性や出力に問題がありキャタピラ脚部へと設計を変更している。
無骨なデザインを持ち、その外見どおり出力や防弾性能に優れている。直線的な外見は生産性にも優れ、この手の機体としては安価に調達可能となっている。しかし機動力は本来想定していない脚部を使用した上にストレラ工廠の技術力もあいまってかなり悪い。
砂塵防護用フィルターや冷却機能、対低温装備なども充実しているため局地戦闘に強く、無改造でグルジアやCAUなどに輸出、数多く使用されている。またアゼルバイジャン水上部隊用に2096年初頭にはホバー脚部の開発を再開した。(2098年に実用化。)

PAP66(初出 1st)
PAP55を大型化したマシンガン。トロー社が開発したマシンガンであり17.5mmから25mmまで一気に口径が拡大されている。同時期に発売されたグレイアイに比べ一撃の威力で勝っているが連射速度で劣っている。口径の大幅変更により威力不足と言うことはなくなったが反動がかなり大きく、命中精度が低下している。ただし重量に関してはそれほど大幅に増えていないため補助火器としてはまだ使える部類にはいる。

 

Mission-22

エリミナル(オリジナル)
銃火器の製造が多いマドレ社が自社開発したヴァンツァー。バザルト社からアクチュエイターのライセンスを買い取りそれをベースに自社開発を行っている。
徹底した低コスト路線を貫く機体でありなるべく予算のかかるアクチュエイターを減らし装甲を強化している。エンジンもなるべく出力を抑えた小型のタイプを使い被弾投影面積を抑えている。機動力はそれなりに確保できたものの余剰出力が小さく腕部分のアクチュエイターも減らされたため銃火器は「一応もてる程度」の性能でしか無い。
ほぼ格闘専用と言っても過言では無いヴァンツァーであり操縦性能に優れてはいる。しかしそのコストパフォーマンスが最大限評価され武装勢力や早急に軍備を整える必要があったCAUが購入している。

ベラ・ラフマ(オリジナル
マドレ社の技術をベースとしてRA社が開発したマシンガン。他国の標準的な口径である25mm弾を使用、平均的な威力を持つ。生産性が高く安価だが同世代のマシンガンより重量がかさむ。その分頑丈で保持した時の安定感があり命中精度は若干高くなっている。またグレイブのアクセサリーパーツなども搭載可能。カルドの胴体にも自衛火器として搭載されている。
CAU軍の主力火器として使われているが武装勢力や民兵部隊の使用も多く、また補給が容易になる事から中東方面に駐留するUSN軍も使用しているケースがある。

 

Mission-23

ハスキー(初出 1st)
ヴァンツァーが各国の主力部隊に編入されていくとSASもこれを導入したいと伝えた。要求としてはある程度の大型輸送機であれば搭載可能なほど軽量で機動力が高く、小回りが利いて特殊作戦用にマニュピレーターの感度を良くする。そしてなによりも紅茶を安全に飲めるようにと言う要望から誕生したのがこの軽装前衛機であるハスキーである。
要求どおりの項目を満たすために装甲はなるべくそぎ落とし生産は非常に長期間にわたって続行、多数の機体が諸外国に輸出され一時はUSN軍の主力機にもなった。後継の前衛機が数多く登場するが、マイナーチェンジを繰り返して2100年代でも多数が現役で使用されている。ECイギリス軍ではSASのほとんどがガストに転換されたがECイギリス正規軍ではしつこく使い続けている。

ゲイン(初出 1st)
バザルト社製重装支援機。ギザがライセンス生産されていた頃、マイナーチェンジモデルとして開発された。主に装甲を強化しハッチの位置も後部上面に移されている。胴体部分の張り出しがより大きくなったため腕を前後にスライドさせライフルなどの運用にも支障がないようにしている。ギザより一回り強力なエンジンを搭載したため余剰出力はギザと大差なく、機動力が逆に落ち込んでいる。
ECイタリア軍で採用されているが一部にとどまり、最近ではクラスタシアとの更新が進んでいる。余剰のギザはアフリカなどに輸出された。ギザがレオノーラ社所属の扱いになるとゲインのライセンスも同時にレオノーラ社へと売却された。

ドーンスター(初出 2nd)
ディアブル・アビオニクス社製のロッド。モーニングスター型の形状をしており無数のトゲが打撃力を高めている。ロッドの形状から威力はかなり高いものの電磁波などセンサーを撹乱する機材は搭載していない。頑丈で威力も高いためUSN軍で多数が配備されている。

ズィーガー(初出 1st)
大口径の88mm砲弾を使用するライフル。センサーやスコープの類は一切搭載していないがその分シュネッケが培った大砲の技術が生かされている。かつての88mm高射砲を彷彿とさせる威力の高さと命中精度から「アハトアハト」とECドイツ軍兵士に慕われている。センサーやスコープの類を装備していないのは民間仕様でコストを極限まで抑えるため。軍用のズィーガーはスコープを標準装備している。高性能な割りに安価なので下士官や一般歩兵が自費か部隊予算で購入するケースも多い。ただしスライドアクション式の機構であり連射速度はかなり遅め。
ECドイツ軍を中心に数多くの部隊で採用、USN軍にも一部納入されている。民間でもスナイパー機体を用意できる武装勢力やまとまった勢力の民兵部隊が購入している。

 

Mission-24

グラップル(初出 3rd)
ディアブルアビオニクス製重装格闘機。ヴァンツァーの火力が増大すると、大火力を受け止めながら敵機を駆逐する友軍部隊の「盾」となりえるヴァンツァーが必要になったためこのグラップルが開発された。前面の装甲は非常に分厚く、バズーカ砲の直撃にすら耐えることが出来る。しかし大出力のエンジンを搭載したにも関わらず余剰出力の余裕がなく機動力も発揮できない。このため当初の予定を変更し前衛機から格闘機に種類を変更した。
しかし過剰な防御と機動力のなさ、そして余剰出力が低いことからUSN正規軍から嫌われ「フロストのラインを停止させる意味がない」と言うことで生産計画も大幅に縮小された。USN海兵隊でその頑丈さが注目され「揚陸戦の時に役立つのではないか」ということで採用、以降はUSN軍海兵隊が改造し数多くのバリエーションを作り出している。一部は民間にも輸出され、そこそこの評価を得ている。特に作業用としては梱包爆薬にも耐えられるほどの耐久性が評価され危険物処理や爆破作業などに導入。軍事用よりも民間用として名高い。

アイアンゲート(オリジナル)
ディアブル・アビオニクス社が開発した装甲車。8輪のタイヤで走行するタイプであり20mm機銃を標準装備する。武装バリエーションは豊富でジャミングタイプや輸送用、対ヴァンツァー特化や機動砲システムなどがある。
同装甲車のみで編成された旅団も存在し、コンパクトながら緊急展開性に優れている。スリングヘリ程度なら降下しても大丈夫であり空挺用のアドオンを使用する事である程度の高度からの降下作戦も可能となっている。空挺作戦も行えるヴァンツァーに対抗した汎用性の高さと、タイヤによる機動力の高さを売りにしている。
ただしAPCのため装甲は少々薄く、1発の被弾が命取りになりやすい。USNの各国軍で使用されており中には機動砲システムを戦車代わりに導入した国家もある。

クローニク10型(初出 5th)
クローニクのマイナーチェンジモデル。原型のクローニクを元に銃身延長、狙撃用スコープの搭載などの改造を施し命中精度を極限まで高めたモデル。このため重量はオリジナルよりかさみ威力も若干の増加しか見られないが、命中精度では大幅に他社製品を引き離している。接近戦よりも中〜遠距離戦向けでありライフルの射程でも撃ち負けることはない。
ECフランス軍のヴァンツァーで小隊に1丁装備している事が多く、マークスマンとして利用することを想定している。特異なコンセプトから採用数はそう多くない。

ヘキサファイア(初出 1st)
ファイアバレー製76mmセミオートライフル。銃身側面部に搭載されたパイプはマズルハイダーに直結しておりここから爆風を逃がすため砲身がぶれにくくなっている。その分初速は低下するが、高初速弾を使うことで威力は同口径のライフルと同等を維持している。また冷却効果も高いためかなりのスピードで連射が可能。ただし単発の威力はライフルとして低く、一撃必殺と言うほどの威力は持ち合わせていない。
USN軍に数多く供給され、正式装備となっているが威力の低さから敬遠するスナイパーも多い。

ウェアウルフ(オリジナル)
これまで大型機動兵器などを開発したりディアブル・アビオニクス社の機体を生産してきたホープライズ社が開発した初のフルセットヴァンツァー。ガストの設計を参考にしてフレームや各部分の耐久性を強化。武装に武器腕の76mmショットガンを採用した。このショットガンはブラックストーンの銃身を延長した改良型である。
新型のアクチュエイターとエンジンでガストと同等の機動力を発揮し、防御性能はある程度妥協している。その分コストパフォーマンスは良くガストよりもより近距離での戦闘を可能としている。機械的な信頼性にも優れ、アクチュエイターも頑丈さを売りにした改良型を使い交換の頻度を減らし、メンテナンス性を向上させている。しかしショットガンのため中距離戦闘には不向きであり実戦部隊はガストの腕を片腕に搭載した物を注文した。後にウェアウルフのデザインや技術を取り入れた28mm武器腕も開発された。
それなりに売れ行きが良かったが中南米連合が大規模に購入。ホープライズ社の支社はさも当然のように武器を供給したためUSN軍兵士にとっては「悪役」のイメージが強い。

 

Mission-25

69式(初出 4th)
65式系列の最上位バージョン。特に65式から変更された部分は無い。

霧島58式(初出 5th)
霧島式ショットガンの最上位系列として名高いタイプ。重量が一回り増加しているが65mmに口径を増強し威力を大幅に向上させている。しかし65mmサイズになると銃身の短さからショットガンとしても射程は短く至近距離戦に特化した設計となっている。安価でコストパフォーマンスに優れているのだが扱いこなすにはそれなりの技量が必要となっている。日防軍で多数が採用され、一般市場にも数多く流通し前衛機の補助火器として使われることが多い。

イグチ502式(初出 1st)
イグチ5式を最大限にまでチューンナップした受注生産品。88mm徹甲弾を使用する事に変わり無いが砲身を最大限に強化、さらにスコープの精度も高めている。このため精密射撃が可能となりヴァンツァーの弱点であるセンサー部分や武装を狙っても直撃させられる事が可能。受注生産品のため当然高価になりアクセサリー類のせいで重量も増加しているが、結構な威力を持ちなおかつ命中精度も高いとあってスナイパーには人気の品物。2098年現在、1年の予約待ちである。

ゼニスV(初出 1st)
第二次ハフマン紛争後期にジェイドメタル・ライマンが支援機市場の参入を狙い製作した機体。ジンクシリーズは機動力不足から砲撃機としての運用が多く、より前線で活動できる支援機はサカタインダストリィの独壇場であったためOCU御用達の最大手メーカーとしてはプライドにかけてもこの市場に食い入る必要があった。
設計時間短縮のためゼニスをベースとして装甲版を平面で構成し生産コストを抑えると同時にスペースを確保、ここに大出力のエンジンを組み込んだ。単なる改修型ではなくアクチュエイターやフレームも新規設計され、最大限のパフォーマンスを発揮できるようにしている。
完成した機体は当時の水準を大幅に超えた大出力とゼニスシリーズから引き継いだ機動力を持ちOCU軍が正式な支援機として採用した。機動力が高く、前衛機も支援機もこなせるため大量に発注、各国の基地へと配備され完全にサカタインダストリィとの商戦に勝利した。
2097年度にイグチ製の105式改をOCU陸防軍が採用したため支援機からはずされたがOCU海防軍がこれを下取りしてシケイダ2の代替機として採用した。基本設計は非常に優秀であり、OCU諸国軍では2020年度以降も継続して使用し続けた国家もあったという。

ソウルバスター(初出 2nd)
シュネッケ製の重量級ナックル。あらゆるヴァンツァーが片腕で保持できる限界のラインである1tの鉄塊をそのままナックルに仕上げたもの。当然ながら重いが威力は非常に高い。しかし扱いがかなり難しく保持できる機体も少ないため格闘専用機でも無い限り搭載はほとんど無い。

ブラックスター(初出 1st)
ダークホッグの改良型。全体的に性能が向上し、レーザーサイトも追加されている。

 

Mission-26

ウシャスMk1(初出 FME)
スーリヤ工業が始めて開発したヴァンツァー。2096年に民間土木用として開発されたもののテスト段階で高い踏破性能と敏捷さを持ち、テスト結果をみた幹部やテストパイロットから「もしかしたら軍事転用も可能では?」という声が上がった。そこで軍事用の合金で機体を再設計。軍事用として不安視された間接部分の補強を行い実戦テストに投入すると優秀な結果を残した。
早速量産し、ラオス・カンボジア独立戦争に投入されると相当な戦果をあげたため一躍有名となった。ベースが民間用のため操縦席周りの防護性能に若干不安を残すものの機動力が高く、命中精度も平均程度を備える軽装前衛機として仕上がっている。もともと土木作業用のため多少の砂塵や泥にも強い。民間のラインとほぼ同じ設計のため生産コストも安く、第三国を中心に採用が増えている。

カサトゥカ(初出 2nd)
ストレラ工廠が2096年に開発した超大型機動兵器。15cm砲や40mm機銃、ロケットランチャーで武装しており師団規模の移動司令部としての役目を果たす。ホバー駆動で移動するため湖面や砂漠でも難なく移動可能。プロトタイプの設計図から不明箇所を抜き、通信機能を増強した上で移動作戦司令室の機能を備え付けた。大型でコストも高いが火力や装甲もすさまじく、また電子戦機能も非常に強力な物となっている。しかしいくら装甲が硬いと言っても近距離で15cm榴弾砲は取り回しが悪く、40mm機銃頼みの自衛火力のため接近戦では真価を発揮せず師団の火力支援こそが本来の使い道と言える。
アゼルバイジャン国内の機体は大規模テロの際に略奪された1機がシュトゥルムピングィンと交戦、破壊されている。CAU圏内にも輸出されており、高評価を得ている。名前はロシア語で「シャチ」の意。

スカルバスター(初出 2nd)
シュネッケ製中量ナックル。バランスのいい重量を備え威力もほどほどに高く、耐久性も抜群だった。全体に塗装された警戒色もあいまって非常に高い人気を博した。EC以外にもUSNやOCUにまで輸出され、一時OCUの市場を席巻した事すらあった。

コルヴォ(オリジナル)
バレストロ社が開発したオートキャノンに近い性質を持つ大口径ショットガン。76mmの口径を持ち連射速度にも優れるショットガンであり連射が可能となっている。銃身下部にレーザーサイトを搭載、ハードポイントの基部にターンテーブルを備えレーザーサイトと連動して動くようになっている。捕捉範囲は広いものの取り回しを良くするため砲身を切り詰めている。そのため射程距離は短く、近距離での格闘戦に使用する補助武器として運用される。重量もかなりあるが、最適な射程距離で連射した場合重装砲撃機でもただではすまない。
変り種の武装として注目されており、他国の76mmショットガン用弾薬も使用可能なため一部の個人や武装勢力が性能比較用に購入している。しかしまだ正規軍への採用はない。

ステイト(初出 2nd)
ディアブル・アビオニクス社が開発した重量級のショットガン。OCU軍がハフマン危機の際に使用した霧島系列の有用性をみて「自軍でも同等のショットガンが必要だ」ということで開発された。まだショットガンの分野は未成熟だった同社は艦艇やIFVに搭載された砲を流用し、76mmサイズのショットガンを制作した。これがステイトであり、重量こそかさんだがショットシェルの大きさから威力はかなり高く、USN軍に数多く配備された。特に格闘戦を好むパイロットからは射程がある程度あり、接近戦でも威力があるため重宝された。

C-71シゴーニュ(オリジナル)
2071年に設計された85tの貨物を輸送可能なアエロクローネ製輸送機。中型のクラスに入る輸送機でありヴァンツァーを2機搬送可能。ただし貨物スペースの都合上ヴァンツァーを寝かせて輸送する必要があり空挺投下は不可能となっている。戦車やIFV、装甲車をはじめとした輸送が主な任務で人員や空挺用ユニット装着の装甲車なら空挺投下も可能。しかし、それよりも貨物運送を主眼に置いた設計であり旧世代の輸送機と外観は変わっていない。ターボファンエンジン2基で飛行し、燃費やSTOL性能に優れている。信頼性も高いため、2100年代に入っても多数がアップデートを施され運用されている。

ソーンビル(初出 2nd)
ストレラ工廠で開発されたVTOL攻撃機。無人操縦を前提としているため操縦席ブロックを分厚い装甲で覆っているが有人操縦も可能でありヴァンツァーのディスプレイと同じ要領で複数のカメラを使い操縦席スクリーンに外の景色を投影する。複座のため2人が乗り込む事が可能。ヴァンツァーの対空砲火に耐えうるだけの装甲をほぼ全体に施され、エンジンは2基搭載されているが1基だけでも飛行が可能なように設計されている。超音速性能はあるが同世代の戦闘機に比べ機動力で劣る。30mm機銃を標準装備するほか各種のMULS-P規格に対応したハードポイントを備えている。このためヴァンツァー用のロケットランチャーやミサイルなどを搭載可能であり、対空ミサイルを装備しての戦闘ヘリや戦闘攻撃機の駆逐、爆弾を搭載しての爆撃も可能。しかし空戦には向いていないため近接攻撃支援のみでの運用が望ましいとされる。アゼルバイジャン空軍に60機近くが納入された。

Mission-27

SAV-89(初出 2nd)
ストレラ製装甲車89年型(Strela Armor Vehicle)の頭文字をとったのがSAV-89である。哨戒用の装甲車だが砲塔タレットを2つ持ち重武装が可能。初期型は30mm機銃2基を搭載していたが砲塔を2つ搭載する意味合いも薄く前部を照準装置兼観測装置、後部に武装を搭載する配置が一般的となった。30mmガトリング砲を装備するが仰角を高くとる事も可能であり対装甲車両や対空目標の射撃に使用される。ストレラ工廠のプラントを接収した際には多数が完成しており、後にストレラ工廠が対空ミサイルや対戦車ミサイル、迫撃砲を搭載したバリエーションを発表した。アゼルバイジャン陸軍に210台が納入され、輸出も盛んに行われている。

デーゲン(初出 2nd)
ディアブル・アビオニクス製重装格闘機。USNはすでにフロストやブリザイアと言った重装格闘機に使える機体は存在したがヴァンツァーの火器が発達すると「接近する前に撃墜される」と言った事が増えていった。そのためもっとフロストを重装化した機体が必要とされブリザイアのようにある程度の汎用性を残すのではなく敵の銃火器を突破して一撃を加える格闘専用機が必要とUSN陸軍は判断した。
そこでブリザイアからある程度の設計を改変、各部分の装甲とアクチュエイターを増強し腕には打撃機構を搭載したのがデーゲンである。ブルーアームと呼ばれる強力な打撃機構を搭載しているため格闘戦には非常に強く、装甲はシュネッケから得た複合素材を利用し重量増加を最低限に抑える事に成功した。USN陸軍が数多く採用し、兵員からも「アイスバーグ」の愛称で親しまれた。

モストロ3SZ(初出 1st)
モストロ24から連なるバザルト製MGの系譜の最終発展段階。

インヴァイデッド(オリジナル)
2091年にOCUのグランド・ガンボート計画によって配備された大型機動兵器に対抗するために製造された機体。開発途中、アゼルバイジャン1月革命が発生しその戦訓も取りいれたためロールアウトは2095年にまでずれ込んでいる。最初は18cm砲を搭載する予定だったが1月革命でヴァンツァー駆逐機と呼べる大型機動兵器が活躍を見せた事から40mmガトリング砲を4連装、上部の可動式砲台に搭載している。4脚型の大型機動兵器であり15cm迫撃砲とロケットランチャーで火力支援も可能なように製造している。本格的な実戦投入は中南米連合独立戦争時からであり森に潜むヴァンツァーを圧倒的な弾幕で軽々と撃破していった事から「棺桶職人」の愛称までもらっている。EC軍にもいくつかが納入された。

Mission-28

69式(初出 4th)
65式の最終発展型。

クイントG(初出 4th)
クイントの最終発展型。機動力が大幅に向上している。

プレスニードル(初出 2nd)
シュネッケが開発した24cmの大型パイルバンカー。杭の鋭さよりも重さと大きさで「押し込む」事が名前の由来。かなり頑丈だが相応の重量がある。頑丈なので何度使っても壊れる事が少なく、カートリッジも多く装填されているため利用できる回数は多い。

ルフトローバー(初出 5th)
これまで、シュネッケ社は支援機と言うものを製造してこなかった。シュネッケはどこかに特化させる設計は得意でも汎用性を持った機体と言うのは非常に苦手だった。しかしアゼルバイジャン革命で汎用性の高い支援機の需要が高まり、シュネッケも自社の持てる技術力を最大限に生かした機体を設計した。機動力をある程度確保するためにホバー脚部を使用、頭部を胴体に埋め込み後部の死角を高感度センサーで埋める事で視界の確保と生存性の高さを両立している。余剰出力もほどほどにあり、非常に高性能な重装支援機として仕上がった。当然コストもかなり高く、採用しているのはECドイツ軍の一部とバーゲスト程度。

アブニール(初出 1st)
フレイマンが製作した重装支援機。オルクス、ストーク、アブニールの3大プロジェクトの一環として製造された。頭部を胴体に埋め込むというヴァンツァーでも例を見ない試みをしており、生存性が非常に高く装甲もかなり強化されている。頭部には球形のレンズアイを埋め込んでいるが倍率は高めでエンジン出力もある程度は確保している。重火器の撃ち合いに特化した設計で機動力は鈍いが、余剰出力から支援機として運用されている。装甲の分厚さから先鋒として突撃もしたが、後方警戒センサーが弱く隊列を組まなければ各個撃破されやすかった。EC軍やザーフトラ軍で支援機として採用されたが、正式採用を狙っていたUSN軍ではギザとエルドスが採用されてしまった。

ヴァジェ(初出 2nd)
ヴィンス社製軽装前衛機。USN軍から「偵察に特化しいざとなれば戦闘にも運用できる機体」が必要と言う発注を受けてヴィンス社が開発、第二次ハフマン紛争後期に完成した。軽装ながら余剰出力にも優れセンサーバックパックと銃火器を同時搭載する事が可能。頭部は全周囲の高出力レーダーを搭載したため、レーダー波に影響を与えにくい大型の円形となりセンサー類もかなり高級なものが使用された。またカメラアイには赤外線と新型の磁気観測装置、電磁波観測装置が搭載されあらゆる環境での索敵が可能。この機体の索敵から逃れる事は非常に難しく、偵察用の機体としてUSN軍に大量に採用されている。EC軍でも特殊作戦部隊や指揮ヴァンツァーとして利用されている。

ウィスク(初出 3rd)
ハスキーとモスを統合した機体が必要と言う事でセンダー社が開発した重装支援機。まずはハスキーの機動力にモスの出力をと言う事で開発したが最初は機動力を確保したものの余剰出力はハスキー並みで装甲も薄くなってしまい、(このとき生産されたのがUSN軍に流れている)、続いて装甲を分厚くしたら今度はエンジン出力が足りず、大型のエンジンを搭載したら機動力が最悪な状況になってしまったという迷走ぶりである(それでもケトルは絶対はずさなかった。)。張り出した頭部の最上部にレーダーとセンサーを搭載し、余剰出力にも優れ装甲も分厚いため砲撃機に準じた運用も可能な支援機として完成したが、腕部分のアクチュエイターが微妙な性能のため射撃のブレを押さえ込む事ができず、命中精度は悪い。ECイギリス軍に支援機として納入されている。

モス(初出 1st)
シケイダ2を改良、より汎用性を高めた中量前衛機。シケイダ2の装甲を削減しただけとも言えるがそれでも十分な頑丈さを持っており何よりも機動力と余剰出力に優れた機体となった。中量前衛機としては出力は高く、オートキャノン2基にマシンガンを搭載しても十分なほど。ECイギリス軍の主力機として採用され輸出も積極的に行われるほどのベストセラーとなった。ただしシケイダ2にもあった操縦システムの煩雑さは変わらず、最終改良型までこの問題は改修されなかった。また稼働率もそれほどいいわけでもなく、局地での運用には向かない。例によってケトルは標準装備で操縦席の安定性もいいのでティータイムを機内で楽しむ事が可能。

レクリーズ(オリジナル)
第二次ハフマン紛争後、USN軍ではレイブンと同等の機体を量産する事に着目した。DA社はUSN軍からの要求に答えるためニルバーナ機関の技術者を引き抜きレイブン開発のノウハウを生かす事で開発期間を短縮することに成功した。そのため一部の機構はレイブンから流用している。S型デバイスへ対応しているとも言われているが詳細は不明。ただし大型ヴァンツァーでありながら機動力はかなり高く、ヴァンツァーとほぼ同じ動きや感覚での操縦が可能。ハードポイントが頑丈なためバズーカやライフルなどを片手で運用可能。専用に開発された両手保持の15.2cmライフル砲を装備している。ただし肩の武装は大型化が難しく(迫撃砲やミサイル、ロケットは既存のコンポーネントを流用している)既存の武装を組み合わせる必要がある。
USN軍に2096年に正式採用。2098年時には指揮官機として20機が就役しているが生産に手間がかかる構造でありコストも高いため配備数は年に10機程度でしかない。また輸出もいくらか行われている。

Final Mission

ストーク(初出 1st)
フレイマン社が計画した三大プロジェクトで計画された1機であり、機動力に優れた軽装格闘機。特殊工作作戦や偵察任務用に調整されている。電子機器すべてを丁寧に設計し、ほとんど人間と変わらない精密な作業を可能とする。その分装甲は薄いものとなっている。操縦性能に重点を置いているためECでは訓練機として採用しているほか国内で不足している高機動ヴァンツァーを補う意味で正規軍に多数納入された。USN軍でもヴァジェが採用されるまでは主力機の地位を保ち続け第二次ハフマン紛争以降もフレイマン社の有力な商品としてカタログに名を連ねている。

ギャフ(初出 2nd)
ファイアバレー社が開発した4脚の中量前衛機。4脚を用いている割りに機動力は平均的な中量前衛機となっている。耐久性に優れた57mmショットガン武器腕とクロマー28mmマシンガンを標準装備し撃破される寸前まで戦闘力を保持できると言うヴァンツァーの理想像に近づけた形となっている。ただしカメラアイのすぐ右隣に機銃があるため微妙に視界が悪く(射撃時には特に)戦闘行動に支障をきたすケースもある。それでも生産効率が高いためUSN軍が大量に生産、各地の武装勢力などに輸出している。設計をわずか1年で終えて2097年にはすでに生産、出荷しているようだがUSNがイスラエル支援のために安価なヴァンツァーをそろえたのではないかと噂されている。

ヘキサG3(初出 DS版1st)
ファイアバレー社が開発した大型のライフル。第二次ハフマン紛争中、ヘキサファイア程度の火力ではワイルドゴートの正面装甲を貫通できないためUSN軍から急遽発注された。90mmもの大口径砲弾を使用するライフルであり、初速もかなり高いため一撃の威力はかなり高い。レバーアクション式で本体側面部のレバーを引いて次の弾を装填するタイプ。このため発射速度はかなり遅い部類に入る。その分頑丈で命中精度も良く、USN軍ではヘキサファイアとならぶ有力なライフルとして採用されている。

FV-24(初出 1st)
第二次ハフマン紛争時、ラプターの威力不足が露呈してしまったUSN軍は早急に強力な火器を求めていた。そこで既存の航空機用ガトリング砲に着目したディアブル・アビオニクス社がわずか2週間で設計を終えて提出したのがこのFV-24である。ガトリング砲のためこれまでにない連射速度を持ち、20mm銃弾を使うにもかかわらず圧倒的な火力を見せたためすぐに採用された。反動が大きくそれなりの命中精度を持つ機体でなければ扱えないもののUSN軍兵士から好まれ多数が生産された。圧倒的な火力を持つため、一部には追加の弾薬ボックスと冷却機構を追加しオートキャノンに仕立て上げられたものも存在する。

オルクス(初出 1st)
フレイマン社が三大プロジェクトの中でもっとも力を入れた軽装前衛機。装甲を極限まで切り詰め、統計学上で着弾しやすい重要な部位の装甲のみを分厚くする集中防御を施している。また、前腕部にウェイトをおくことで格闘戦にも対応できる上火器のブレを押さえられるため、命中精度を高くすることもできた。余剰出力も中量前衛機並みの出力を確保している。しかし商業的には失敗してしまう。USN軍はフロストとガストのハイ・ロー・ミックス思想を取り入れてしまったためフレイマン社の割ってはいる余地は無かった。民間に売ることである程度利益は取れたもののプロジェクトの予算を回収できるほどでもなく、経営が傾いてしまった。

ヴェイパー(初出 1st)
ガストの別バージョンとしてディアブル・アビオニクスとホープライズが共同開発した中量前衛機。ガストの戦訓を取り入れ頭部を防弾プレートで覆いモノアイ状のカメラアイに変更している。武器腕も25mmクラスの中型マシンガンを取り入れ、ガスト譲りの命中精度を持っているためメーカー側は「グレイブと同等」と主張している。ガストを徹底的に切り詰めて改修したのだが装甲の増加により機動力は低下している。さらに脚部バランサーは若干の修正を施されたに過ぎないため、上半身に重量のあるパーツを組み合わせると転倒の危険性もある。
ガストからの改修も可能なため、USN海軍特殊部隊や陸軍部隊の一部がガストから改修したモデルを使っている。

ヴァリアント(初出 1st)
ディアブル・アビオニクス社製重装砲撃機。高出力、重防御の決定版のようなヴァンツァーで正面装甲は戦車と同等と噂されている。出力も高いため重量のある火器を大量に搭載しても難なく戦闘を行えるがもともとの機動力が低く、迅速な展開を行うことは難しい。第二次ハフマン紛争時、貫通できる火器はほとんど無くOCU軍にとっては畏怖の対象にまでなっている。こんな化け物とも言える機体だがコストパフォーマンスは良くUSN軍では大量に採用されている。州軍にも配備されているが、たいていは装甲の素材を安価な物に変えたタイプで機動力はある程度オリジナルより高いものの装甲はかなり薄くなっている。

アルバトロス(初出 1st)
サカタインダストリィが開発した大型のロケットランチャー。直接射撃用に作られたイーグレットの系譜で大口径のロケットを使用している。サカタインダストリィ製の特徴である箱型のロケットランチャーであり、ロケット噴射と同時に無反動砲の要領で発射するため最小射程距離もかなり短くなっている。ただし弾薬や機構が重いため、搭載できる機体はかなり限られる。大口径のロケットは面をなぎ払う際にも十分な威力を発揮する。

FV-24A(初出 5th)
ディアブル・アビオニクス社が開発したオートキャノン。FV-24を参考に重量を度外視して設計したもので使用弾薬を変更せず、冷却装置を追加し長時間の連射に耐えうるようになっている。この結果オートキャノンとして十分通用するようになった。比較的オートキャノンとしては軽量で速射性も高いが、20mmと言う小口径の銃弾を使うためオートキャノンとしての威力は他の火器に比べると劣る。それでも量産性が高く、補給も利きやすいので数多くの部隊に配備されている。一部には長砲身化して両手もちのオートキャノンにした物も存在する。

ロックジャック(初出 2nd)
ヴィンス社が開発した最大のバズーカ砲。15.2cmという巨大な砲弾を使用するUSNメーカー最強のバズーカで射程距離に難点があるものの爆風、威力ともにかなり高い。射程距離内であれば命中精度は平均的なバズーカと変わらず、重量も大型のバズーカにしては抑えられている。また、砲身の跳ね上がりを抑えるために砲身前部にセンサーつきのカウンターウェイトを搭載している。ただし砲身は通常のバズーカと同等のため一定距離から弾道が安定しなくなり有効射程距離が短め。USN軍に採用されているがなかなか使い勝手が悪く、汎用性の高いボアシリーズの方を多く取り入れている。

 

Etc

(ここでは本作に出なかったけど同年代に存在して語る気力のある設定を記述。)

イグチ5式(初出 1st)
第二次ハフマン紛争前に製造された88mm口径の大型ライフル。イグチ社を代表する高火力の商品であり命中精度がそれなりに高いセミオートライフル。セミオートで命中精度が高いために当然価格も高く、初速もある程度妥協しているため88mm口径の割には少々威力が低め。しかし命中精度はかなり高くスコープも性能がいいのだが新型のヴァンツァーとスコープが干渉してしまう問題もあり第二次ハフマン紛争中に改修された。そのため一時評判が落ちてしまうが数多くのスナイパーから高い評価を得ておりOCU軍正式装備にもなっている。

アナコンダ(初出 1st)
パペール社が開発した75mmのライフル。ライフルとしては小型ながら命中精度に優れ、初速もある。銃口にフラッシュハイダーを装着したため反動を逃がしている。そのため反動も少ないのだが威力は低め。貫通力が中途半端で間接部分でも狙わないと貫通不可能と言われている。スコープの精度も非常に高いため、素人でも扱えると評判になった。そのため第二次ハフマン紛争ではスナイパーが使うより砲撃機や支援機の補助兵装として使われることが多かった。

ウィニー(初出 1st)
ドラムマガジンを搭載したジェイドメタル・ライマン製の76mmライフル。セミオート方式で発砲するため信頼性は低いのだが弾丸を数多く装填出来る上に冷却機構も優れているので連射出来るのが特徴。そのためアサルトライフルに区分している文献やカタログもある。命中精度はそれほど良くない。ただし通常のライフルが1発装填する間に2発発射できるほどの速射性があるため命中精度の高い機体に搭載するとかなりの脅威となりえる。OCU軍の主力ライフルとして採用されたが、比較試験用にUSNも購入している。

スラブ(初出 1st)
ジェイドメタル・ライマン製の80mmライフル。セミオート可動式だが造りは精密で高い命中精度を持つ。威力もライフルとして平均的で砲身も長い。セミオート機構はウィニーの改良型で高精度のセンサーを搭載している。そのためウィニーよりもスナイパー用としての性格が強くOCUの狙撃主に好まれた。上部にマガジンを搭載しているのが外見上の特徴。ただし重量があり、補助武器などを搭載するにはターボバックパックなどと併用しなければならない。さらに機構も複雑なので頻繁なメンテナンスを必要とする。

グロウタスク(初出 1st)
ヴァンタム製80mmライフル。砲身をフローティング式にして砲身交換をやりやすくし放熱効果を高めている。また命中精度もかなり高く、威力もある狙撃用としては親会社のジェイドメタル・ライマンを超える物となっている。高精度カメラアイを使ったスコープにより夜間などでも簡単に狙撃を行うことが可能。ただしその分高価であり、重量もかさんでしまう欠点を持つ。スラブと比較して砲身が安定するため狙いをつけやすいが変わりに砲身長で負けているため威力で劣るため、愛用者が真っ二つに分かれている。あまりに有名なので、ダークホッグが間違ってグロウタスクの名前で販売された事もある。

24srグレイアイ(初出 1st)
レオソシアルの改良型であるレオノーラ社の軽量マシンガン。マガジンが改良され多数の弾丸を装備することが可能となった。その上発射レートも圧倒的でありレオソシアルの2倍と言うすさまじい連射速度を持つ。初速も非常に速いが、所詮は17.5mm弾であり距離が離れるほど同世代のマシンガンより貫通力が劣ってしまうという欠点を持ち合わせていた。それでも「暴風雨」とまで称された連射音がクセになるパイロットも多く、根強い愛用者が居る。

クリントン級(初出 1st)
ホープライズ社製の大型機動兵器。上部に57mmガトリング砲を備えた対地掃討用兵器。だがガトリング砲の反動を押さえ込むために4脚を採用、その結果機動力は低下してしまうが逆に安定性は抜群であり大火力の36cm砲搭載型や38cmロケットランチャー搭載型、20cm3連装砲搭載型などのバリエーションが作られた。プロトタイプをセンダー社が生産したが「自国の防衛体制にあわない」とされ破棄されるはずのプランをホープライズ社が買い取った。そのため機体内部にケトルが残っておりホープライズ社もそのまま生産を続行した。USN軍兵士からコーヒーを飲めるということで重宝されたと言う。

サーキュラー(初出 1st)
第二次ハフマン紛争開始時に開発された重量級のショットガン。80mmというショットガンとしては大口径のショットシェルを使用する。反動が大きいため連射速度はかなり遅いが威力は抜群であり、大口径弾のためドラゴンブレス弾(焼夷弾)や榴弾を使用しても十分な威力を発揮する。その分重く、ヴィンス社の生産ラインの都合上そう多くは量産できない。そのため市場流通数も少なく、市場に出ると直ぐ完売してしまう。しかし威力も命中精度も高めであり、エースパイロットが自費で購入、あるいは部隊予算で購入するケースもある。

ピズ3(初出 1st)
縦に3連装の発射機を接続したミサイルランチャー。第二次ハフマン紛争前に開発された兵器であり個人携行用の対空ミサイルをベースとする。シーカーの精度が微妙なために射程距離は短いものの最小射程距離も短く十分な威力を持ち、推力偏向ノズルもミサイルに搭載しているためヴァンツァーの動きに追随しやすいため中距離戦闘向きとなっている。ただしミサイルに搭載している燃料は限られたものでセンサーで誘導しても届かない場合もある。旧型ながら信頼性が高く、ECでも一部の軍が採用している。

ピズ8(初出 1st)
並列に縦4基のランチャーを備えたミサイルランチャー。第二次ハフマン紛争中に開発された意欲作であり8発ものミサイルが連続発射されるさまは壮観でもある。ピズ3の改良型であり試作品でもあり「どこまで連射数を増やせるか」という試験でもあった。装弾数は当然限られたものとなったが瞬間火力はかなり高く、紛争中に相応の数が配備された。第二次ハフマン紛争後は秘密保持のためにUSN軍にのみ供給されている。

スカル(初出 1st)
6連装のいかにもミサイル発射機と言う形状をしているミサイルランチャー。個人携行用ミサイルを改良したミサイルランチャーでありバランスの取れた性能をしている。射程距離は割りと長く、威力も高いが重量があるため、搭載する機体を選んでしまう。それでもミサイルとして必要な能力をすべてそろえており、第二次ハフマン紛争中の傑作と言われる。OCU軍での採用が多いが、ECでも多くが発売されている。パペール社の数少ない傑作であり、鹵獲したUSN軍にも好まれたと言う。

ゴルディアス(初出 1st)
小型のボックスランチャーに収められたミサイル発射器。新型の火薬を使うことにより通常より小さいサイズでも一回り大口径のミサイルと同等の火力を得る事が可能となった。シュネッケ製らしく精密な機構を持ちシーカーの精度では他の追随を許さない。また、ミサイル本体が小型のためランチャーそのものも軽量でミサイルの機動力もいいために命中率はかなり高い。その分、ミサイルの単価が高い事が欠点でもある。ECドイツ軍に正式採用され、USNにも多く輸出された。

ケレース(初出 1st)
強力なレーダー破壊用のミサイルを搭載したシュネッケ製ミサイルランチャー。単発の高威力ミサイルを発射する。ミサイルの射程距離はかなり長いのだが最小射程距離も長く、近距離戦闘の事などまったく意識していない。おまけにミサイルが大型で装弾数が少ないのだが単発で発射しても十分な威力を発揮する。シュネッケ製のためミサイルシーカーの精度が高いため相手を補足する事ができれば一方的に撃破する事も不可能ではない。当然のように高価であり、ECドイツ軍は砲撃機にゴルディアスと組み合わせて搭載している。これで互いの欠点をカバーすることが出来るためだ。

パライナ(初出 1st)
ケレースをより実戦的に仕上げなおしたミサイルランチャー。ミサイルを再設計し、威力をそのままにミサイルそのものを軽量化し装弾数を増やすことに成功した。その分射程距離が落ち込んでいるがミサイルも軽量化されたため最小射程距離もある程度短くなり、結果的に使いやすいミサイルランチャーとして仕上がった。もちろんシーカーの精度が高いので狙った場所に当てる事も難しくは無い上にチャフやフレアーの妨害にも強い。

マジックボックス(初出 1st)
大型の有線誘導ミサイルを発射するボールド・チャレンジ社のミサイルランチャー。これまでのヴァンツァー用ミサイルが既存兵器の流用がほとんどだったのに対し、マジックボックスはヴァンツァーを相手にする事を考えて設計された。有線誘導のため妨害に強く、目標に合わせるだけで直撃させられる。そのため最小射程距離は短いのだが有線誘導のため最大射程距離もそれほど無い。そして装弾数も多くは無く、連射速度に制約が残る。威力はかなり高く、チャフやフレアーの妨害にも強いためUSN軍では一定の数量を配備している。

ラプター(初出 1st)
USN陸軍が採用している軽量級のマシンガン。横幅がとても狭く、口径も20mmと若干小さめ。これを複合素材で覆った外見が特徴的でもある。速射性に優れる反面、銃弾の初速は平均的で威力が低い。命中精度は十分高いのだが、第二次ハフマン紛争中には威力不足と言う欠点が浮かび上がった。主力として採用していたのにこれではまずいと言う事でUSN軍は急遽ラプターを改良。補給の問題から20mm銃弾を変更するわけにも行かず速射性や初速を向上させることにした。機構を一新した結果、ある程度大型になってしまう。一応主力の中量級マシンガンと何とか互角に戦える程度にはなったが威力不足は相変わらずで、USN軍兵士はグレイブやFV-24と言った高火力のマシンガンを愛用した。それでもサブウェポンとしては優秀で、重量あたりの火力で言えばそう悪い物でもなかった。

ラプターFX(初出 1st)
ディアブル・アビオニクス社が開発した中量級のマシンガン。ラプターの機構を生かし連射速度を維持したまま口径を25mmに拡大、威力を向上させている。またデザインもラプターっぽくしているのだが大型化し、名実ともに主力マシンガンと言っても差し支えない性能を持つ。しかし装弾数に難点を抱えマガジン容量がかなり少ない。かなり軽量化した結果、マガジンの容量にしわ寄せが来てしまったためだ。それでもUSN軍では数多くが採用され、第二次ハフマン紛争時の主力兵器として使われた。

シージュ(初出 1st)
第二次ハフマン紛争前に採用された17.5mm口径の軽量マシンガン。かなり軽量ながらマガジンをたった数秒で空にしてしまうほどの連射速度を持つ。銃弾そのものが軽量なため反動も小さく、扱いやすいマシンガンとなっている。ただし威力不足はごまかしきれず命中精度もそんなによくは無い。安価なため大量に製造できるのだが外見が単純すぎるためか「水道管」などとバカにされた事もある。軽量なマガジンはヴァンツァーの追加装甲用フックに引っ掛けての保持も可能な上に小型なので装弾数はかなり多い。

セメテリー(初出 1st)
第二次ハフマン紛争中に流通した中量級マシンガン。25mmという中型の口径を持ちフルオートで射撃しても弾道がぶれにくい。命中精度が高めでマズルブレーキも搭載されている。取り回しが良く扱いやすいのだが銃身を切り詰めているため若干同級のマシンガンに比べて威力が劣る。これでもラプターより威力が高いため第二次ハフマン紛争中はかなりの数が流通した。兵士からの評判も上場でUSNの主力マシンガンとして広く使用された。紛争後にも軍生産の余剰品が武装勢力に流れているが、頑丈で扱いやすい事から評価は高い。

アールアッソー(初出 1st)
第二次ハフマン紛争中に開発された40mmのトロー社製マシンガン。ヴァンツァーが保持できるマシンガンでは最高の火力と言われ、命中精度も高い。しかし大口径機銃ゆえに連射速度が遅く、時間当たりの火力で言えば他社製の重マシンガンと同等とも言われている。命中精度に関していえばかなり高く、有効射程も長いため簡易狙撃銃としての運用も可能。トロー社からも専用のスコープが販売され無改造で取り付ける事が可能。銃身に穴が開いているように見えるが実際は冷却用の放熱孔で、銃身に直接孔を空けているわけではない。

ボア36(初出 1st)
ファイアバレー社が開発した12.7cm口径のバズーカ砲。第二次ハフマン紛争前に設計されたタイプ砲身に前後のグリップが備え付けられている。前部グリップにはセンサーが埋め込まれ、ある程度の倍率までズームする事が可能。バズーカのスタンダードモデルとして数多くの軍に配備されている。人気は高く、USN以外にもOCUやEC、ザーフトラにも輸出されている。特にこれと言った難点はなく、信頼性もあるため多くの兵士が愛用し、他国のメーカーでもこの砲弾を使えるようにしているバズーカが多い。

グノーツ(初出 1st)
ヴァンタム社が開発した片手保持を前提としたバズーカ。10cm砲弾(正確には10.5cm)を使用する小型のタイプだが砲身が短く、反動も小さいため片手での射撃が可能。両手保持の際は警戒色で塗られたフォアグリップを保持する。ただし砲身が短いため命中精度はそれほどよくなく、10cm砲弾のために威力は低い。第二次ハフマン紛争中にはOCU軍の空挺部隊が数多く装備し、施設や固定砲台、船舶などに大打撃を与えている。10.5cm砲弾を使用するのは当時USN軍に数多く配備されていたホーネットの砲弾を使えるようにするためである。

バニッシュ(初出 1st)
リムアーズ社が開発した大型の12.7cmバズーカ。爆風よけの防盾を装備しているため、いかにもバズーカという形状をしている。ライフル用のセンサー照準機を搭載している上に砲身も長いため命中精度はかなり高い。大型のためにとり回しが悪く重量もかさむが、扱いやすさではボア36をしのいでおり有効射程距離もかなり長い。デザインも秀逸なためUSN軍での人気は高かったが当時主流だったボア36の生産が優先されこちらは生産数が少ない。第二次ハフマン紛争終結後、中南米の武装勢力が数多くこのバズーカを採用している。

スマッシャー(初出 1st)
ヴィンス社が開発した中量級のバズーカ。12.7cm砲弾を発射する片手保持可能なバズーカで砲身は短く設計されている。OCUのグノーツに着想を得たと思われ、これにボアシリーズの12.7cm砲弾の使用を前提とした設計がなされた。サンダーボルトやロックジャックなどの強力なバズーカを設計するために試験的に利用された機構が存在するためそれほど耐久性が良くないが命中精度などは比較的高く射撃精度も片手持ちのバズーカとしては良好。しかし12.7cm砲弾の反動を受け止めるには華奢すぎる構造のためそれほど普及しなかった。

テンダス(初出 1st)
シュネッケが開発した作業用ヴァンツァー。シケイダ2と同年代の2050年から存在するモデル。正面の大半が防弾ガラスを使っており、対物ライフルでの貫通も可能かもしれないほどもろい。改良を加えてみても歩兵にすら撃破されることがあり、結局民間の作業用として多く販売された。作業用としてみれば視界のよさ、操縦性のよさなど有用な点は数多くあり、こちらは順調に売れたという。また兵装の実験機としても運用され、防弾ガラス全体をHUD化して各種データを記録できるようにしたタイプも存在する。しかし肝心の軍用は耐久性があげられないという最大の欠点にぶち当たり、よほどのエースでもなければ戦場に投入することはできなかった。

カーム(初出 1st)
第二次ハフマン紛争前に開発されたディアブル・アビオニクス社製中量支援機。同社のヴァンツァーが重装甲路線に走った一因とも言える。装甲や余剰出力はこのクラスの支援機としては高い。その分機動力が低いのだがそれほど低いと言うわけでもなく、あらゆる戦闘をこなすことが可能。第二次ハフマン紛争では主力機として各戦線に配備された。しかし何かしらに特化した機体を量産したほうが戦闘では優位に立てるとUSN軍が判断し後継機の開発は行われていない。むしろする必要がないと言うべきでありFCSの簡単な換装だけで2098年型の最新ヴァンツァーと張り合うこともできる。USN軍が属州の軍勢に配備しているが、OCUやECにも数多く輸出されている。

テンペスト(初出 1st)
カームを改造し、より近接戦志向にした中量格闘機。頭部は後方にスライドし操縦席ハッチをふさぐ形となるので耐久性は高く、装甲もある程度削られている。脱出の際は頭部を吹き飛ばしてからエンジンブロックを射出する。エンジン出力を落としたため余剰積載量は少ないがアクチュエイターは増やされたため機動力が増加している。腕の命中精度も支援機並みにはあり、片方を格闘武器にさえすれば火器を保持することも可能。ブリザイアに比べ装甲の分厚さで劣るが、その分機動力があるためUSN軍でも愛用する兵士は多い。ほとんどは州軍に回されている。

ヘイル(初出 2nd)
ディアブル・アビオニクス社製軽装格闘機。これまで同社は軽量で高機動な機体の量産をほとんどしなかったため、技術に関して言えばかなり遅れをとっていた。そこで高機動機のノウハウを獲得するために設計された。原型としてカームやガストなどを使い、基本設計をカームから、脚部や重量バランスなどはガストを参考に設計し格闘専用とするために両腕を高い威力を持つクローにした。このため格闘性能はかなり高く、またセンサーバックパック分の余剰出力を確保している。肩部分にランチャーマウントもあり、ロケットランチャー1基程度なら搭載できる。安価さからUSN州軍の採用が多いが2098年からOCUにも輸出されている。

ペガース(初出 1st)
ディアブル・アビオニクス社製重装支援機。当初はヴァンツァー同士の格闘戦を想定し設計されたのだが過剰な装甲を施した結果機動力が低下、さらに追い打ちをかけるようにハイ・ローミックス構想がUSN軍内部で固まり格闘機としては不採用になったが、機体の容量が大きいので多少装甲を削ってエンジンを搭載した結果、余剰出力がかなり高くなったため支援機として採用されたタイプ。腕部分の命中精度は元が格闘機だったためそれほど高くなく、機動力も低いが装甲はかなり分厚い。左側面部にモニターを寄せる事により被弾しずらくしているのが外見的な特徴で、頭頂部に予備センサーも備える。これは格闘攻撃では直撃させにくい頭頂部センサーをつぶせず、銃撃戦では分厚い装甲を持つ胴体部分のモニターを破りにくいという構想があってのもので、実戦でその有効性が証明された。第二次ハフマン紛争以降も続投し、数多くの作戦に参加した。

エルドス(初出 1st)
ディアブル・アビオニクス社製中量支援機。万一ペガースが支援機として採用されなかったときに製作した「保険」だったがテストしてみた結果意外と性能がよく、実戦投入される事となった。カメラアイを中央部に移し、透明な硬質ガラスで覆った装甲版を持ちその周囲は強力な装甲を貼り付けている。スモークチャージャーも取り付けているため、熱感知や画像感知ミサイルを霍乱することも可能。装甲はそれなりに分厚く、また腕の命中精度も平均レベルに収まっている。汎用性が高く、ペガースよりコストがかからないため数多く量産され、USNの主力支援機の座を射止めた。輸出も盛んに行われている。

102式強陣(初出 2nd)
イグチ社が開発した中量格闘機。姿勢を低くすることで被弾率を抑えている。また固定型頭部を持つため戦闘能力を奪われることもセンサーがやられてしまうこともそうそうない。脚部を折りたたんで収納することが可能なため非常にコンパクトに収納できる。あまり冒険はせず、既存技術だけで堅実にまとめたためコストパフォーマンスは非常によく、日防軍の主力機として採用された以外にも諸外国に輸出された。性能は格闘機としてどの性能もよくまとまっており、命中精度も格闘機としては平均以上を持つが若干余剰出力が低い。国内向けの機体は中量支援機に分類されたタイプでエンジンをより強力な物に換装している。

クアガ(初出 2nd)
ヴィンス社が2096年に開発した軽装前衛機。ヴァンツァーをどこまで安価にできるかというテストでもあり安価な逆間接機構を搭載、武器腕も自社製のウラニオの改良型を搭載し余分な装甲版を取り払った。その結果非常に機動力が高く重量もかさまない設計となったが装甲も必要最低限しかなく多少の被弾でも命取りになりえた。また武器腕にランチャーマウントも設置されない純粋な前衛機としての運用しかできず余剰出力もそれほど多くはない。しかしとても安価であり実戦に耐えうるヴァンツァーの中ではもっとも安く調達できたという。信頼性も高く、整備コストもかなり安く抑えられたため正規軍よりも民兵部隊や傭兵に好まれた。

ハルトヴィント(初出 2nd)
シュネッケ社が開発した中量前衛機。シュネッケは高級志向の製品ばかり製作していたがイーゲルツヴァイの成功を受けてある程度スペックダウンした安価なヴァンツァーにも着目するようになった。そこで武器腕を使用し、ほかのパーツを既存技術の流用を多くし脚部も逆間接機構にすることで徹底的なコストダウンを図ったのがこのハルトヴィントシリーズである。武器腕にはバリエーションがあり、マシンガンや火炎放射器、グレネードランチャーなどが存在する。性能は良くも悪くも平凡であり、採用国もそれなりにありアフリカ方面での採用が多い。

イービス(初出 2nd)
ヴィンス社で販売されているミサイル。3連装のランチャーで小型のミサイルを使用する。装弾数が多く、3連射可能なのだがミサイル本体の威力に難点を抱える。電子機器や精密機器を扱うヴィンス社だけありシーカーには特に気を使って設計。また推力偏向ノズルもミサイルに取り付けたために命中精度は非常に高い。ミサイル本体の重量もそんなに無いためサブウェポンとしても最適であり、USN以外にもヴィンスジャパンを通じてOCUにも数多く販売された。

スラッシュ(初出 2nd)
イービスを開発する際にヴィンス社は大型のミサイルでも推力偏向ノズルと同じシーカーを搭載し、どれだけ命中精度に違いが出るかを実験していた。結果はかなり違ったためイービスを生産したが安定翼に改良を加える事で命中精度を改善できると開発部が判断し生産したのがこのスラッシュである。命中精度はイービスに劣るが威力は比較的高く、重量や装弾数に難点を抱えるものの平均的な命中精度を持つミサイルとして仕上がった。最初は受注生産だったが人気が一気に高まり、急遽増産が決定し市場へと送り込まれた。

98式狙撃銃(初出 2nd)
イグチ社が開発したスライドアクション式ライフル。フォルムは人が使う狙撃銃を参考にしている。88mmの弾薬を使用する中口径ライフルでありイグチ社の総力を持って開発された。スライドアクション式にする事で耐久性や命中精度を高め、銃身を延長しとても頑丈に製作。スコープも最高まで精度を高めている。狙撃用ライフルの手本とするべく製作された物で受注生産だが人気は高く、品薄状態が続いている。重量級のライフルにも匹敵する威力を持つが重量も相応のもので装弾数もそう多くは無い。日防軍の機動強襲群が正規軍として唯一配備しているが、兵員個人で装備しているケースが多い。

ヴィルト(初出 2nd)
シュネッケが開発した大型のミサイルランチャー。上下連装式であり単発のミサイルを発射する。装弾数についてはそう多くないのだが威力は中型のミサイルランチャーに匹敵し、しかもかなり軽量である。ランチャー自体も頑丈で信頼性は高い。そのため前衛機が遠距離攻撃を行う際のサブウェポンとしても重宝されている。シュネッケ製らしくシーカーや安定翼も凝っており、命中精度はなかなか優れている。ECに配備され、支援機に搭載するための補助火器として採用。数多くが生産されOCUやUSNにも輸出された。

ヒルピアス(初出 2nd)
ファイアバレー社が開発した80mmの水平2連ライフル。この形状にすることにより命中精度に難点が出るものの頑丈で速射性にも優れた構造になる。また砲身の冷却効率を高めることも可能。砲身が短いので1発あたりの威力が小さい上に命中精度もそれほどいいわけではないが、セミオート式なので連射速度が非常に高くライフルではありえないほどの連射が可能。狙撃よりも抑止射撃に役立つ火器と言える。USN領内で販売されているが、キワモノ扱いされそれほど売れ行きはよくない。

レイジーホーン(初出 2nd)
レオノーラ社が開発した15cmの重迫撃砲。小型ながら大型の榴弾を発射することが可能。ただし軽量というわけではなく駐退復座機を複雑に組み込んでいるためかなりコストは割高。携行砲弾を増加させると重量はさらにかさむため戦闘継続能力を持たせるには相応の余剰出力が必要となる。それでも15cmという大口径の迫撃砲はトーチカや陣地を一撃で無力化できる上、大型機動兵器にも有用なため相当な量が発売されている。ちなみに砲弾については一時レオノーラ社で生産していた無反動砲の砲弾を流用している。

バルドル(初出 2nd)
センダー社が開発したティルデンの後継機。2096年に完成した。ティルデンの横転事故が多発したことから設計を大幅に変更している。胴体中央部に間接を設け、さらに砲身を切り詰めて装薬量の少ない砲弾を使うことにより(このあたり装薬分離式の利点が出た)反動を軽減し、全うに運用することが可能となった。ただし振動は酷くなり特に操縦席部分は非常に揺れが激しくなっている。移動しながらの砲撃も可能だがその際の命中精度は保障できないものとなっている。砲塔側面部にはハードポイントが設置され、ロケットランチャーや迫撃砲の搭載も可能。ちなみにあまりの振動で機内では紅茶を飲むことすら出来ないはずなのだがケトルは標準装備されている。

108式強警(初出 3rd)
強盾をある程度民間向けにダウングレードした機体。当初は警備会社などで採用する予定だったのだが意外と小回りが効き、格闘戦にも対応できることから日本警察機構が採用したタイプ。火器を扱える命中精度と旋回性能のよさを持ち合わせている。装甲プレートを脚部に設置したため防弾性能はなかなかの物を見せる。軍用として使っても十分通用するレベルであり、カテゴリーで分けるなら中量前衛機あたりと言える。日本警察機構のタイプは肩部分にパトランプをつけてサイレンが鳴るように改造され、頭部のデザインも機動隊が使っているヘルメットの意匠を取り入れたタイプに改造されている。

107式強盾(初出 3rd)
101式試製強盾から改修された機体で狙撃機として性能不足だった機体に増加装甲を取り付け、脚部のアクチュエイターを増やし重装前衛機としてリファインされた。元の機体が機体だけに射撃命中精度が高く、装甲も厚めに作られているがアクチュエイターを増強したにもかかわらず機動力に難点を持ち余剰出力もそれほど余裕は無い。ただし頭部のズーム機能が残されているため通常のマシンガンでもある程度の精密射撃が可能。2091年就役し、すぐに日防軍がまとまった数を採用したが2094年に陣陽の就役もあり、限定的な数が配備されるにとどまった。

111式春陽(初出 3rd)
霧島重工が開発した中量支援機。しかし狙撃機並みの命中精度とかなりの機動力を持ち強襲用ヴァンツァーとも呼ばれている。エンジン出力もかなり高く、相当な重武装が可能だが装甲にもまったく妥協していない。日本の技術の結晶であり、頭部は非常に小型化して被弾を防止、さらにナノテクノロジーが可能とした小型スコープを搭載している。このスコープは小型でも相当な倍率を持ったものである程度の頑丈さも持ち合わせている。その代わり、ベースとなっているはずの陣陽は影も形もなくフレーム程度しか共通点が無い。機動強襲群に納入された2112年時点では狙撃機としての運用が多いがいずれは機動強襲群すべて、さらには日防軍全軍に配備する予定。2113年から市場に流通した。

112式法春(初出 3rd)
イグチ社が開発した強力な最新型ヴァンツァー。どこからかレイブンの情報が漏れたためなのか使用されているエンジンや設計の一部にレイブンの要素が組み込まれている。装甲と余剰出力がかなりあるため重装砲撃機に区分できる機体だが、機動力や命中精度も平均以上を備えている。余剰出力が高いため、レーザー兵器の使用も可能と言われているがイグチ社はそれを表向きに否定している。日防軍には2114年から納入されているが、1機で陣陽4機が購入できるほどのコストのため師団直轄部隊にしか配備されていない。機動強襲群も配備を見送ったと言う。

ゼニスRV(初出 3rd)
ゼニスに徹底的な軽量化を施した中量格闘機。大規模な改造を施し、胴体両側の装甲を大幅に削減し各パーツも徹底的な軽量化が行われ、ネジ一本にいたるまで見直された。この結果装甲はかなり薄いがゼニスではありえないほどの機動力を手に入れ、余剰出力もゼニスのエンジンをそのまま使っているため非常に高い物となった。ただし腕も重量が落ちたため火器の反動を吸収しにくくなっている。日防軍が102式強陣との比較用にいくつかを購入した他、OCU軍でも一部部隊に配備している。ちなみにマニュピレーターや間接部分には格闘武器を使った際の反動を吸収する衝撃緩和材をいれている。

レクソン(初出 3rd)
2101年よりUSN軍で正式採用されたレクシスの改良発展型。レクシスで得たデータを元に装甲を強化し敵のライフルやミサイルなどに対する防御性能を高めている。レーダーやカメラアイにも若干の改修が加えられ、追加分の電子機器は胴体の一部を張り出すことにより納めている。しかしエンジン出力が不足気味でヘキサファイア程度のライフルなら何とか保持できるがヘキサG3などの重量級ライフルはそのままでは保持することが出来ない。レクシスで好評だった命中精度や安定性はそのまま保持されている。

8式装甲車(初出 3rd)
日防軍に納入されたイグチ社製6輪式の小型装甲車。兵員8名を収容可能であり武装はヴァンツァーの技術を応用した接合部を利用しているため簡単に換装可能。大抵は17.5mm機銃を搭載しているが兵員輸送能力を排して25mm機銃や12cm迫撃砲、対空ミサイルを搭載することもできる。装甲は薄いが小回りが利き、操縦システムもヴァンツァーのものを流用しているため直感的な操縦が可能。日防軍では各地の駐屯地などに配備しており、物資や人員を輸送するために復興支援活動にもよく借り出される。

トーラ(初出 3rd)
全高15m近くある市街地戦闘用の大型機動兵器。市街地戦闘においてイギリス軍は戦闘ヘリの脅威に悩まされており自由に対空射撃を行える自走砲台でありヴァンツァーとの戦闘も可能なようにセンダー社が製作した。試作型は20m近くあったようなのだが射撃の際に横転してしまいやむなく15m程度の高さに抑えた。サスペンションと新型の姿勢制御システムにより割りと安定した行動が可能で道路と呼べる地形や平地なら問題なく行動できるが傾斜面でも問題なく戦闘行動が可能。高さとスペースがあるため通信機器の中継地点として使うことも可能で戦闘の指揮車両としての運用も多かった。輸送時は脚部を折りたたんで行動する。口径70mmの速射砲とミサイルが基本的な武装だが重迫撃砲やヴァンツァーの使うライフルなどの搭載もできる。そしてこの機体にも当然ケトルが搭載された。

ストラク(初出 3rd)
シュネッケが現在唯一販売している大型機動兵器。4脚を搭載した低姿勢型であり左右に12cmキャノン砲を搭載している。近接戦闘用兼対空用に37mmマシンガンも搭載し、装甲も非常に分厚い。しかし機動力は相応に低い。バリエーションとして迫撃砲搭載タイプや37mmバルカン砲を搭載した近接戦闘および対空兼用兵器も存在する。砲塔旋回速度も非常に良好であり日防軍が中隊直轄師団の指揮車両として導入。ECドイツでは高価になりすぎたゲパルドシリーズの代替として採用した。

サンダーボルト(初出 4th)
スマッシャーから派生したバズーカ砲をそのまま重迫撃砲に仕立て直したもの。砲身を切断し、砲弾はロケットブースター推進搭載のバズーカ砲弾や既存の重迫撃砲弾を使用可能となっている。ただし発射機構は手付かずなので装填毎にトリガーを引いて射撃する必要が有る。12.7cmと重迫撃砲の砲弾としては普通でありバズーカ用に砲弾の種類が数多く有るため補給が利き易く、迫撃砲としては可も不可も無い。初期型ではバズーカ砲弾から推進ロケットをはずした砲弾のみ使用可能だったが、後期型はバズーカ砲弾が使用可能となっている。これにより、バズーカ砲弾を使用した際射程距離を延長することも可能。

イーゲルアインス・ホーン(初出 4th)
シュネッケ社がイーゲルアインスに徹底的な改造を施した中量前衛機。アクチュエイターの反応速度を高め、装甲をより軽量なものへと換装、さらにFCSも近接戦闘に特化したものを搭載し前衛機としては最高の性能を持つ。しかし反応速度を出すためにエンジン出力を駆動系にまわしているため、兵装に使えるエンジン出力はイーゲルアインスよりも少ない。またコストは最高級と言われたイーゲルアインスよりもさらに高いためECドイツ軍、およびEC統合軍程度にしか配備されておらず一流のエースパイロットや師団直轄部隊にしか与えられていない。イーゲルアインスと見分ける方法は頭部に搭載された通信用アンテナの有無であり、他の部分はそれほどかわらない。

グリレゼクス・ホーン(初出 4th)
グリレゼクスは世界最高の狙撃機と名高かいが、機動力に不安を抱えていたためその機動力を強化した中量狙撃機。エンジンは若干改修され、その分の余剰出力を駆動系の強化にまわしている。これにより機動力の問題は若干解消されある程度の近接戦闘にも対応できるようになった。その代わり装甲は軽量化され、グリレゼクスに比べて被弾に弱くなっている。射撃命中精度に関してはほとんど変化は無く、コストもグリレゼクスとそう変わらないためECノルウェー軍やオーストリア軍などで採用された。ECドイツ軍でも一部部隊に採用されているが、傭兵の間では汎用性が買われグリレゼクスよりも売り上げを伸ばしている。

ブリザイアL(初出 4th)
ブリザイアをさらに軽量化した中量前衛機。ブリザイアのままでは使いにくいという兵士からの要望に答えエンジンを増強、装甲をある程度軽量化したタイプ。これにより汎用性が高くなり、ゼニスとほぼ同等の性能を得ている。USN軍からは慣れ親しんだフロストの外見ということもあって歓迎され、数多くの部隊に配備された。ただし装甲はブリザイアよりも薄く、被弾が致命傷となりやすいためその点を熟知した兵士でなければ扱いこなせない。余剰出力は平均的で一般的な銃器2丁を搭載できるだけの余裕がある。

フロストHW(初出 5th)
フロストをさらに重装甲化させた重装支援機。戦車の複合装甲を正面に使用する事により圧倒的な防御性能を手に入れている。エンジンも大出力化され中量支援機程度の余剰出力を持つが、機動力はかなりオリジナルより落ち込んでいる。地獄の壁のために製作されたオリジナルモデルであり、被弾の多い彼らのための特注でもある。本来はフリーダム戦で使用する予定だったのだが輸送機が撃墜され結局、第二次ハフマン紛争中に地獄の壁で使われることはほとんど無かった。しかし機体そのものはよく売れ、ディアブル・アビオニクス社も「地獄の壁仕様に設計した」と発表している。HWは地獄の壁仕様と言うのが一般的だが、開発当初は「Heavy Wall」の略称だったようだ。

ナムスカル(初出 5th)
ディアブル・アビオニクス社製重装格闘機。競合する機種が同社では多いため、他の機体には無い生産性やコストパフォーマンスを重視した設計がなされちえる。装甲は安い均質圧延鋼板だが非常に分厚くする事で他の機体と同等の装甲を得た。アクチュエイターもなるべく減らした結果機動力は格闘機としては最低限の物で、余剰出力もそれほど余裕は無いが装甲と生産性に優れた安価な機体が完成した。故障率も少なく、潤滑油が切れても稼動すると言われている。第二次ハフマン紛争が消耗戦になるとヴァンツァーを大量生産する必要性に迫られ、ナムスカルは大量に生産された。戦後、その余剰品が放出され州軍や武装勢力などに出回っている。

デスマッツ(初出 5th)
4脚に固定型頭部を搭載したトロー社製中量支援機。出力を重視した設計であり頭部は固定型だが全方位のセンサーを搭載することにより視界を確保している。4脚は脚部の基盤にボールを搭載し、全方向に移動可能となっている。そのため奇妙な動きをすることが可能。電子機器も最新のものを搭載している。しかし装甲はそれほど分厚くもないため耐久性に不安が残り、脚部などもかなり華奢な構造のために信頼性も低く、売れ行きはそれほどよくは無い。同世代にクラスタシアという強力なライバルもいたのだがECフランス軍で採用され、他の国にも問題点を改修したタイプを輸出している。といっても信頼性が一番高い胴体のみの輸出が多い。

テラーウルフ(初出 5th)
イグチ社が開発した中量支援機であり113式強狼が正式名称。テラーウルフはUSN軍側のコードネームである。大型のエンジンを搭載、一枚板の曲面を描く装甲版で防護されている。このため胴体と頭部が一体化している特長的な構造をしており、一般のヴァンツァーが頭部を設置する高さの部位にエンジンや冷却機構が備え付けられている。少々トップヘビー気味だが胴体両脇のアクティブバラストで上手く重量を取っている。脚部、腕部は2112年時点では完成していないが胴体部分が先に完成し、市場に出回っている。機動強襲群でも試験用にいくつかを春陽の胴体と取り替えて運用した。しかし無断でコピーされたのかテロリストが使用していたとの報告もある。

ブルータルウルフ(初出 5th)
イグチ社が2110年に日防軍指揮官機用として開発した大型ヴァンツァー。サカタインダストリィ系列の技術者が開発したタイプで正式名称は119式蒼盾。USN軍コードがブルータルウルフでありテラーウルフと混同してしまったと思われる。高精度のアクチュエイターおよび新型の姿勢制御システムを採用することで大型ヴァンツァーにしては変態的な機動が可能。MULS-P規格に沿って製作されており腕、肩の武装は既存ヴァンツァーからの流用が可能。固定武装として近接用ショットガンを搭載し、専用武装に大型の刀が用意されている(もちろんロッドと同じ運用法をする)。繊細な動きも行えるためにS型デバイスとも相性が良い。2111年から日防軍の指揮官や師団直属部隊に配備されている。

 

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